八郷でも桜の季節が終わり、いよいよ春植え野菜の種まき・苗植えの時期到来です。 土日ファーマーも腕まくりしての出動となりました。が、この日は都合つかない人多く、5人の出動でした。 そのうちの1人は、前回からボクの車で同道している我が家の近く、綾瀬市の小島さんです。30代前半の若者。スクーターで行くという熱意に感じ、またメンバーになる可能性大の若手とあって、同道をお勧めしている人です。 そして事実ボクの期待通り、畑でこの日も小島さんはよく働き、貴重な労力となりました。
畑は、4月半ばとなり、黒々とした地肌から雑草がポツポツと伸び始めています。始業早々から、若月さんが、耕運機を持ち出しあちこち耕運しました。このところ”耕運機係り”の若月さん、といった感じで、操作ぶりが手馴れています。ところどころに年越しの玉葱や小松菜、春菊などが、わざわざ飛び飛びに植わっていますが、それらの間の空き区画を、縦に横にと丹念に耕運機を押し続けました。ひたすら黙々と。そして、デジカメを構えるボクの方へ向ける顔は、楽し気顔そのもの。心底、楽し気です。ボクもまた楽し気顔に、きっとなったはずです。小松菜が菜の花をいっぱい咲かせていますが、菜の花に似合いの、楽し気な若月さんの耕運機押しです。みずみずしい響きの「春耕」は、心浮き浮きの気分にもなることを若月さんに見せてもらいました。嬉しかったですねえ。
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菜の花の中で進む耕運機による春耕 |
食用菊の苗の植え付け |
宮本さんが、耕運したあとに転がっている雑草の塊を熊手で掻き寄せ、隅に集めます。雑草ポツポツの畑が、みるみるキレイに変身しました。これで、ナス、トマト、キュウリなどの苗、ゴーヤ、ウリ、小豆などの種、それに里芋の種芋などを植えて行く、春植えの準備が整いました。次週は、いよいよわれら得意の作物・里芋の種芋植えです。他の品種も順次苗植え、種まきし、間もなく春作業が終わるでしょう。この日は、耕運したあとに、麻賀リーダーが育ててきたルッコラの苗と、種苗店から買ってきた食用菊の苗を移植し、カボチャとナスタチウムの種まきをしました。また、畑の南側のはじ20メートルに渡って、ヒマワリの種まきもしました。食用菊はわずか3本でしたが、大きくなったら、茎を摘んで刺し芽して増やす方針だと、麻賀さんに告げられ、納得。さすがリーダー、シビアな作付け計画を秘めていました。
冬越しした野菜のうち小松菜は、2畝分がすっかり大きくなり一斉に菜の花を付けていました。”勿体無い派”のボクが「最後まで食べよう」と宣言、比較的柔らかい脇芽の菜の花を摘み、和え物で食べるために収穫し、また背丈の高い菜の花を切花として切り取り、さらに葉の茂った小松菜を漬物用に抜き取りました。そして、その3点とも一抱えずつほどたっぷり持ち帰ることに。漬物にみんながしたかどうかは分りません(好き好きなので)が、畑にひょっこり現れた農業転業の木村さんが「茎が多少硬くても小松菜の漬物は旨いよ」とあと押ししてくれました。「さすが木村さん」と大声を上げたものでした。春菊も1畝分の頭を丹念に摘み取りました。半月もすると、脇芽が出て伸び、次の摘み取りを可能にしてくれるはずです。小松菜も同様です。勿体無い派はこの作業をし、満足したのでした。草取りもボクの得意技で、この日、師匠・永瀬さんの門口の道路わきの草をすべて取り終わり、気分さっぱりでした。 |