1月30日(土)。晴れ、風少し。淑気漂う八郷の畑に、7家族9人が出動。春野菜を作るための耕運機かけや堆肥撒きなどをしました。ボクにとってはこの日が「畑始め」−−。久しぶりに美味しい空気を吸い、広々した大地に立って、清清しい気分になりました。年明け以来、運動不足でなまっていた身体を動かせて良かった、実にハッピーでした。どにちの仲間のミヤモトさんを訪ね畑に着いたのが9時半過ぎ。早出のメンバーがもう作業を始めていました。小屋の脇では、ヨシダさんとユカさんが、タバコの吸殻をPETボトルにいっぱい詰め込み(後で水を入れる)、虫除けの”天然農薬”作りをしていました。畑には農閑期らしいゆったりした空気が流れています。 <淑気満ち 冬眠の虫 目を覚ます>
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早春の作業(ずっと先で堆肥撒き、手前は耕運)
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枯れた草木を燃やします
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ボクは失礼して、どにち農場に隣接するNPO農場のサトイモを一人でのんびり掘り起こしました。赤堀料理学園への贈呈用です。学園の子供料理教室のために親芋・小芋が一緒に付いたまま「食育」バージョンで収穫しました。親芋小芋の塊りは水洗いし泥を落として梱包、その塊りを子供たちに見てもらおうというわけです。土中で冬越ししたサトイモは甘味が増して美味しいはず。ヤーコンも別箱で送りました。NPO区画の脇では、ワカツキさんが耕運機をかけていましたが、ハクセキレイが5、6羽、われわれにまとわるように飛び回り土中の虫を探していました。 <鶺鴒の モーニング着て 飛び来る>
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囲炉裏を囲んで昼食
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同左
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お昼は、小屋の中で。囲炉裏に炭火が起こされ、薬缶にお湯が沸いています。みんなが囲炉裏を囲み、思い思いにカップ麺を作ったり餅を焼いたり。昨年暮れに樽漬けした沢庵も切って出されます。海釣りの話、江戸前鮨の話などが飛び交います。地主の永瀬さんがぶらり小屋に入ってきて、自分の梨園の作業に中国人労働者を雇うようになった話をされ、みんなの耳目を集めます。永瀬さんは今年80歳を迎えられます。梨園経営・農業者としての現役続行についてチラと厳しい見通しも口にされました。農家の高齢化の問題をひしと感じた一瞬! いろいろと考えさせられました。そのとき以来、ずっといまも。日本の農業・農村をどうするか。骨太のビジョンがいよいよ必要ですね。 <農友の 膝詰め合ふて 囲炉裏ばた>
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冬越ししたヤーコン掘り起こし
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筑波山(真東からの眺め)
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(2月1日 宮崎記す)
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