日別アーカイブ: 2016年12月13日

椿一輪山田宗偏流

12月13日 Hello everybody
〇白侘助  世の迷走は  知らぬなり
〇侘助や  籠に一輪  孤高の茶
〇炭火点け  討ち入り語る  茶の湯かな
〇恬淡の  二句あり子葉の  辞世かな
〇掛け軸に  雅も義も滲む  源吾の句
 (14日、初句手直し、2句追加)

12日。山田宗偏流・歳暮の茶。午後の部、客3人、静か。
15世紀末、千利休系列の一派として山田宗偏が興した。

山田宗偏は12月14日(旧暦)の赤穂浪士の吉良邸討入り
と深く係わるそうだ。吉良の茶の湯の師匠だったのだ。
討入りの前日が吉良邸での茶会。14日未明は吉良上野介
が在宅しているはずと、長期の情報で察知されていた。

赤穂義士の1人大高源吾は名前を変え山田宗偏に弟子入り、
大高が吉良の情報を掴み大石内蔵助の厚い信頼に応えた。
大高は優れた俳人。芭蕉の門人室井其角とも交流があり
号を子葉と名乗ったと・・・以上は、茶の安田師匠の解説。

「子葉」の字の入った大高源吾の2句が書かれた掛け軸が
床の間に。床柱の籠に侘助椿の白い一輪が挿されている。
大高源吾の2句はなかなか。風流の雅がある。辞世の句は
他にあるとされるが、何か辞世の匂いが漂う感じがする。

●まきの屋に時雨降りおく木の葉かな
●冬まても秋を残すや岩の菊 
 (冬までも、と読みます)   

13日pm12:17 Good luck everybody