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作業日誌

4月24日
ジャガイモの芽欠きなど作業がいっぱい
4月3日
友あり遠方より来る・・・・・・

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4月24日 ジャガイモの芽欠きなど作業がいっぱい

4月24日。晴れ曇り。ゴールデンウィーク前の出動でした。山々の新緑が目にまぶしい、春爛漫の八郷町と玉里村を車で走ると、いつものようにほっとした気分になり、心が弾みます。道路の周りの田圃では、早くも代掻きを終えているところもあります。土日ファームは、ついひと月前には黒々とした地肌を見せていましたが、雑草が一面に生え、ずいぶん伸びているのもあります。3月13日に種植えしたジャガイモも10〜20cm芽を伸ばしています。植物の成長の早いのに驚かされます。
この日は8組9人が出動。さっそくジャガイモの芽欠き、その根元への土寄せという作業から始めました。芽欠きとは、大きく成長している株の中には5本も6本も茎を伸ばしているものがありますが、そのうちの小さい茎を根元から抜き取り、茎の数を数本に整理してやる作業。地中に大きい玉を実らせるためのものです。土寄せも、土中に玉をしっかり実らせるためのもので、5〜6月にかけてあと2回ぐらい必要です。
そして草取り。毎週出ているメンバーのおかげで先手先手の除草がされていて、ラクに進められました。といっても、ジャガイモは200坪ほど植えているので大変です。除草剤は使わない方針なので、1草1草との戦いです。しゃがんで抜き取ったり長柄の草取り鎌でひっかいたり、みな思い思いの方法でやります。
こうした作業は好きにやるのが原則だし、勝手に息抜きをしたりもしています。「畑では自由気ままに」がルールで、みな自然に溶け込み、マイペースでゆったり体を動かすのです。

あっという間の4時間。12時過ぎ、昼食にしました。1日の最大の楽しみです。畑の隅の丸太椅子に腰掛け、弁当を頬張ります。干しヤーコンをつくったという若月さんからタッパが回り、それをいただきながら、ヤーコン談義で盛り上がります。近くの家の飼い犬・チビが転がるようにやってきて、みんなの前で好物をおねだりします。今年10歳。ボクらが農業体験を始めた年に生まれた”戦友”なのです。
丸太の周りはフキの群生地で、食事後、貞子さんがこれを採取し、20〜30本ずつ持ち帰りましたが、フキの食べ方も、昼食時の話題の一つになりました。フキは茎以上に葉の苦さは強烈で、その苦さが酒の肴に最高だと説く何人かの話を、一番の若手・土肥さんが眉をしかめて聞いていました。

 
元気に育つジャガイモ。草取りイノチです。 戦友チビと一緒に食事。チビはどこ?
元気に育つジャガイモ。草取りイノチです。
戦友チビと一緒に食事。チビはどこ?

午後、里芋を植えました。種芋は、昨年収穫したものを地中1mばかりの穴を掘り埋めておいたものです。小芋を約300個、15列の溝を切りそこに並べ、5cmばかり土をかけて植えました。1ヶ月ばかりで芽を出します。そしたら、こちらも何度か土寄せをして畝を高くし、その中に玉を実らせるのです。
そのほかこの日は、サラダ菜、リーフレタス、春菊、黒豆などの苗の定植もしました。また、花のマリーゴールドの苗を虫除けのため畑のぐるりに一部植えました。マリーゴールドは、葉っぱが物凄い苦味をもっているため、その葉を食う虫はありませんが、その特徴を利用して、そのラインで虫を防ぎ、畑の内側の野菜へ飛来する虫を押し止めようという狙いです。コンパニオン・プランツと呼ばれる共生植物(の一種)による害虫対策で、昨年までの試みでそれなりに実効があることを確かめています。マリーゴールドは順次、畑のぐるり全部と、畑の中にも植えていく計画です。

この日、八郷では「菜の花プロジェクト全国サミット」が開かれました。その取材のため、ボクは午後、早引けせざるを得ませんでした。同プロジェクトは、菜の花からナタネを取り、さらにナタネ油を搾り、化石燃料の替りにし、それをテコにして自然環境を生かした社会(例えば風力発電の普及)をつくろうという環境運動です。サミットには全国から300人が参加し熱い議論が交わされました。その状況については、別途レポートします。

(5月1日 宮崎記す)

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4月3日 友あり遠方より来る・・・・・・

4月3日。晴れ。「春の大出動」と気合を入れて呼びかけると、15人が集まりました。うち女性が4人。畑がより華やぎました。男性軍がいいところを見せようと張り切るためか、仕事もはかどりました。作業は、リーダーの麻賀さんが自宅ベランダで育てたという白菜と春菊の苗それぞれ70本ばかりをマルチがけした畝に移植するのと、大根などの種まきが主なものでした。大根のほか、ルッコラ、トウモロコシ、シソを種まき。これで今年から耕し始めた新しい畑20アールのうちようやく半分が埋まりました。20アールはさすがに広いです。マルチには、白色、黒色、銀色の3種がありますが、虫除けの効果があるという銀色を含め3種とも使っているので、とりあえず畑は個性的に見えます。1色だけのマルチの畑はほんとに無機的ですから。

春の日差しを楽しみながら、ゆったりと作業をします。話題もおおらかで長閑なものがもっぱらです。が、ときに政治の話など鋭いものも出てきます。麻賀さんが育てた苗は、ベランダに置かず、寒い日には部屋にも入れたという打ち明け話から、野菜(植物)の環境適応力の話へと展開、いろいろな見解と体験談が飛び出しました。"家苗"は体質的に弱く、干天や気温の変動についていけないのではいか、との見方が多く、初夏の収穫期までよくよく観察しようということになりました。おもしろいテーマができたものです。"家犬"と"外犬"の違いと通じ合う点があるのでしょうか。それにしても麻賀さんはじめ土日ファーマーの家庭では、ベランダが苗作りの場と化し、奥さんから文句が出ているところもあることが分かり、申し訳なくも、ほほえましくも思ったものでした。

 
無心に苗を植える土日ファーマーたち 会の看板を囲み、一輪車と一緒に記念撮影
 

昼、いつものように、春霞の筑波の連山を遠くながめながら丸太椅子に陣取っての弁当となりました。公務員を定年退職したメンバーの宮本さん(セカンドハウスだった八郷町の家に今年から居を移した)と同じくメンバーの"東京の百姓"を自称する小泉さんが、この日わがファームを訪れ、賑やかな昼食となりました。二人とも鶏、特に烏骨鶏(うこっけい)も飼っているとあって、鶏談義・インフルエンザ談義・卵談義で盛上がり、卵は、野菜を食べさせ平飼いしている鶏のものでないとうまくない! と見事にみんなの意見が一致。本当に旨いものは何か、をわが同志はみな知っているのです。

宮本さんから、ドラム缶を改造した道具で作ったチーズの燻製の差し入れがあり、舌鼓を打ちました。また、小泉さんからは、新品の一輪車がこの日、土日農研に寄贈されました。リヤカーに続くビッグ・プレゼントで、大感謝です。記念に、畑の入り口に立つ「土日農研の看板」を囲んで、一輪車を前に全員で写真を撮りました。
別の2つの畑の作業もし、この日も午後4時半ごろ店じまいしました。次の2週間先のレポートでは、ジャガイモの発芽、タケノコ掘りの感動をお伝えできるでしょう。

(4月3日 宮崎記す)

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