快晴。1か月以上もご無沙汰している玉里村の田圃とその近くのヤーコン畑の手当てのために、6組7人が出動しました。お盆明けの夏休み終盤とあってか道路がずいぶん混んでいて、集合の9時に、30分も遅れての到着でした。草刈り機2台を協力農家から貸してもらい、先着メンバーが早くも田圃の畦の草刈りを始めています。みんな進んでしたい仕事を決め自由に動くというわれらの不文律が、いつでもどこででも意識などせずにきちんと息づいているのです。嬉しいもんです。協力農家とはヤーコン畑(4a)を貸していただいている茨城県経済連OBの貝塚洋さんです。何かと親身のご支援をしていただき心の底から感謝しているのですが、こうした地元の方々の協力抜きには”通いの農業”は成立しないのです。
稲(ひとめぼれ)は、好天続きで十分な日照のおかげで立派な実をつけ、早くも黄色く色づき始めています。ヒエ取りは一度もやっていませんが、田植え1週間後の除草剤散布が効いて、田圃の中に草はまったく見えません。 しかし、畦の草はたくましく伸びていて、草刈り機が唸りを上げ、これを刈っていきます。機械でやれないところを他のメンバーが鎌でカバーします。こうしてあっという間に1時間ばかりで、3枚の田の畦をすべてキレイに草刈りしました。早くも稲刈りの準備が完了です。
ヤーコン畑は、大変でした。300本ばかり植えたヤーコンは成長の早いヤツは50cmばかりに伸びて、草の間から頭を出していますが、3分の1ばかりは草に埋もれています。草に押され茎までぐにゃぐにゃと曲がったヤツもあり、それを探し出しながらの草取りです。刈り取った草をその茎の周りに敷きワラのように敷いてやりましたが、草に埋もれていたために根が腐れかかったヤツもあり、長く放りっぱなしにした報いを感じながらの、ちょっぴり悲しい思いの草刈りでした。昨年実施した畝をつくってのマルチがけと、ワラ敷き(雑草防止)をしなかったことを悔やみました。すべてはあとの祭りですが。竹の支柱を立てていたツル性のアピオス(高カルシウム含有。人気上昇中)は草を見下ろして伸びていますが、隣りの落花生は草の中。難儀しながら落花生を助け出しましたが、これからどこまで成長できるでしょうか?
畑の周りやヤーコンの背が高いところの草を草刈り機が、ヤーコンが埋もれている部分の草を他の者たちが、鎌で刈るという分業でやりました。鎌組は腰をかがめ腹ばいになっての作業です。仕上げるのに3時間を要しましたが、さすがに機械組も鎌組も最後はみんな顎が上がり、腰砕けになってしまいました。「草は早め早めの処置を」という農業の鉄則を再認識させられました。反省ばかりの土日ファーマーなのです。雑草はというと、メヒシバ、チカラシバ、カヤツリグサといった根の強いヤツ、この畑に多いギシギシや、ヨメナなどです。ヨメナは野菊、チカラシバはネコジャラシのことで、これらは一輪挿しの野草として部屋に飾ったりもするのですが、野草を鑑賞しながら草を取る心境にはまだなれない土日ファーマーです。
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やっと刈り倒したヤーコン畑の草。
ヤーコン見えるかな?(玉里村)
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野菜を分ける土日ファーマー。
夏の収穫はかくも豊かです。(八郷町)
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八郷町へ移動します。新畑の入り口にある梨の木の下を選んで昼食です。移動で一番乗りしたメンバーが気を利かしいつものように井戸水に、もぎたてのトマトとキュウリを冷やしています。手順の良さは、特に食べることに関しての手順の良さは、われらの自慢です。樹陰に陣取り、汗をひと拭きし、冷えたトマトにかぶりつきます。次にキュウリ。もちろん塩をぱらっと振りかけて。いやぁウマイ。本当にウマイ。最高に贅沢な一瞬です。 夏が深まるほどにトマトは甘味が増している感じです。トマトとミニトマトの大きな株をわきに見ながら、「あと半月は楽しめるねえ」と話しながらみんな食い意地を膨らませます。
午後の部。さあ、また草取りです。虫に食われ余り楽しめなかったマクワウリ。そのツルがすっかり枯れ雑草の伸びた10坪ほどのコーナーを攻めます。雨がなく土がカラカラで固く、それでも水分を吸おうとする雑草たちが根を深く張っていて、スコップを射してそれを掘り取るのですが、なかなかの重労働です。そのわきで権藤さんが倉庫(ビニールハウス)からもち出した草刈り機が唸り声を上げ、畑の通路の草を刈り倒していきます。別のコーナーでは小林さんと宮本さんが万能(まんのう。3本グワともいう)を振り上げ、草を取りつつ耕し、大根の種をまく床を作っています。麻賀さんと若月さんは、麻賀さんが自宅でポット栽培して持ってきたキャベツの苗を、先週作った床に植えています。紅一点のボクの妻は野菜の収穫。一段落して男性軍も一斉に収穫作業に取り掛かります。トマト、キュウリのほか、ナス、白ナス、ゴーヤ、青ウリ、鷹の爪、シシトウ、さらには食用ヒマワリが収穫され、1箇所に集められ山と積まれます。 5時半すぎ。仕事を打ち上げました。収穫物を6家族で分け、師匠・永瀬さんから出荷最盛期のおいしい梨の幸水を買い、お土産いっぱいになって、解散しました。
(8月25日 宮崎記す)
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