トップページへ 土日農業研究会ページへ 農業情報ページへ 作業日誌ページ 食情報ページへ いなか e-hanashiページへ 会員募集ページへ
 ブログへ | お知らせページへ | サイトマップへリンク集へ | NPO「食と農」へ

作業日誌

12月25日
畑納め
12月4日
冬も緑なす土日ファーム

作業日誌もくじページへ

 
12月25日 畑納め

12月25日。晴れ。穏やかな冬日の射す中で、八郷町の土日ファームで畑納めをしました。一般には、鍬納めと言うようですが、農機具にはもちろん、畑に1年ご苦労様でしたと言いたいので、われらは畑納めと呼んでいます。要するに、畑を整理し、年越しの装いをするのです。気合を入れメンバー9人が集まりました。

作業の一つは、サツマイモなどを植えた畑に、耕運機をかけることです。旧型ですが、発動機つきの大抵のことでは壊れない、10年来のボクらの僚友でもある耕運機を代わる代わる押して、畑を縦横に耕しました。あまり深耕できないうらみはありますが、ぜいたくは言えません。「1年間、いろんな作物を育ててくれてありがとう」と畑に言いながら、しっかり機械を動かしました。10年前に、はじめて同機を動かしたとき、へっぴり腰だった自分を思い浮かべながら、メンバーの運転ぶりを見守りました。写真をご覧ください。春のように長閑な農作業風景ではありませんか。

畑納めで耕運機を押す土日ファーマー
畑納めで耕運機を押す土日ファーマー
 

耕運機かけのほかは、畑のあちこちに残った枯れ草を集め、木切れと一緒に燃やしました。ストックしているサツマイモを銀紙に巻いて火に入れるのを忘れずに。オヤツ用の焼きイモを作るのが冬の定番なのです。ほかに支柱に使った竹の棒を取りまとめたり、昼食用の丸太椅子を片付けたり。そして大根、人参、白菜などの正月用の野菜をたっぷりと収穫して、閉店です。午後4時30分。西方の筑波の山の端を赤く染め、日が落ちていきました。「良い年を!」と仲間どうし声をかけながら、八郷を後にしたのでした。

(12月25日 宮崎記す)

≪ページトップへ

 

 
  
12月4日 冬も緑なす土日ファーム

12月4日。晴れ。台湾から急旋回しての大風襲来かという天気予報の日。八郷地方は、雨は夕方からというパソコンの予報を頼りに久しぶりに出動しました。が、この日は4人。大出動の翌週ということでメンバーの足がそろいませんでした。でも、5人目が午後1番で到着、お天気にも恵まれ、よき日となりました。
5人目は実は、この日ぜひ土日ファームを見学したいという横浜の入会希望者の男性Nさん(57歳)。
ほんの数日前にコンタクトしてきた人で、「善は急げ」とばかりの来訪でした。Nさんは、いずれは房総方面に家と畑を確保し、移住して農業をしたいというのが希望。そのために農業技術をわが会で学びたい、というのが入会の目的でした。昼食のあとの合流でしたが、Nさんは黙々と草取りに精出し、農業や農的生活に対する思いを熱く口にしました。HPに、入会は「協調性や適正などを見て・・・」と書いていますが(失礼!)
メンバーの判定はもちろんウエルカム。12/11の忘年会にも早速参加したいというNさんでした。Nさんは、その後すぐボクが紹介した外房・白浜町の知り合いを訪ね、貸家・貸し農地の物件を探すほどの行動派。土日農研はまた一人、楽しみな新人を得ることになりました。

この時期の畑は一面冬枯れ・・・とお思いでしょう。が、さにあらず。わが土日ファームは緑なしている、といって過言ではありません。大根、人参、キャベツ、白菜、春菊、京菜、コウタイサイ(中国野菜)などなどの冬野菜が混植され賑やかです。年内咲きの菜の花も満開です。野菜の間には、葉牡丹が紅白の花色の葉を繁らせています。除草の行き届いた黒い土肌と緑の野菜のコントラストに驚かずにはいられません。最近、里地には不耕地が増え、冬枯れの荒野といった寒々しい趣の畑が少なくありません。<山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば>(「古今集」源宗干>の歌をすぐ思い出します。ま、冬枯れの景色というのは、それはそれで良いのですが、土日ファームはこの時期も、いまだ緑なして、生き生きと生きているのです。とくと写真をご覧下さい。

土日ファームの緑なす冬野菜たち。菜の花がエネルギーをくれます。 新入会員(右端)と一緒に記念撮影。フレッシュな空気が漂います。
土日ファームの緑なす冬野菜たち。
菜の花がエネルギーをくれます。
新入会員(右端)と一緒に記念撮影。
フレッシュな空気が漂います。

この日の作業は、それらの野菜の畝の草を取ったり、寒冷沙の中でいま伸びているホウレンソウや遅まきの冬野菜の間引きをしたり、大根やら春菊やらの野菜を少しずつ収穫したりしました。そう、少しずつです。次週やってくるメンバーのために、来春まで取り続けるために。また、先週収穫し終わって一部を埋め戻したというサトイモを先週出なかったボクのために少し掘り起こしました。地主・永瀬さんの門口へ至る取り付け道路わきの除草と掃き掃除もしました。われらがお師匠さんへの敬意をこめて。これで、畑はいち早く年越しのための畑納めができました。畑のわきで焼き芋(銀紙に包んで)をした焚き火の痕を片付け、残りの芋をたいらげて閉店しました。夕闇せまる午後5時。いつものように、トランクいっぱいにお土産を積み、畑をあとにしました。

翌5日。日曜日のカーニバルです。サトイモをふかします。かたわらで、大根の皮をむき5cmの厚さに丸切りし、ゆでます。ふろふき大根をつくろうというわけです。煮える間にユズ味噌を、とろっと・・・つくります。ヤーコンも食べようと、皮をむき薄くスライスし、水につけアク抜きします。30分もつけて取り上げ、梅酢でドレッシングします。準備完了。腹のすいたところでの、謝肉祭ならぬ謝野菜祭。シャヤサイサイ???何でもいい、早く・・・。ふろふき大根をやおらいただきます。あっちっち。おー軟い軟い。大根のほのかなニオイが立ち、ほわっと甘い大根味が口中に広がります。ユズ味噌の味が画竜点睛を成します。おー旨い!おー旨い! 厚く切り40分も煮たふろふき大根。忘れられない04年の食の思い出になりました。ヤーコンは、玉里村の畑で栽培したものを仲間のみなさんが前週、掘って八郷へもってきてストックしておいてくれたものです。甘みがいまひとつでしたが、生サラダで食べながら、ポリフェノールたっぷり・血液サラサラという薬効をかみ締めました。今年もまた来春まで血液サラサラちゃんを食べられるのか、と幸せ感もかみ締めたのでした。

(12月10日 宮崎記す)

≪ページトップへ


Copyright (C) 2004-2011, All rights reserved by Takanori Miyazaki.