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作業日誌

2月6日
新春ミーティングで05年の作付けプラン
決定

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■2月6日 新春ミーティングで05年の作付けプラン決定

農閑期は、学習・研究会や集会などのシーズン。土日農研でも2月6日に恒例の「新春ミーティング」を開きました。場所は、東京都港区の「港勤労福祉会館」。メンバー11人が集まって、05年の作付け計画について話し合い、堅実にして確か、楽しみで夢のある、ナイスプランをまとめました。
05年。われら20人の仲間は茨城県八郷町の畑30アールと玉里村の田圃20アールを耕します。面積はほぼ前年並み。コメのほか、栽培する野菜は年間で50種を超えます。野菜の作付けは次の通りです。
畑リーダーの麻賀裕之さんの作成で、作付け方針は「多品種と輪作」、栽培方針は可能な限りの「有機・
無農薬」です。作付け表をご覧下さい。(PDFファイルなので、うまくご覧頂けない方は、Adobeサイトより、Adobe Reader をインストールして下さい。)
この畑が20アール。いろんな種類の野菜を混植するわけです。さらに、野菜の畝の間に「マリーゴールド」を随所に植えます。花の観賞と、マリーゴールドの葉っぱ(食べると飛上がるほど辛い。お試しあれ)の持つ虫除け効果の2つが、狙いです。作付け表は、ボクなどは眺めているだけで楽しくなりますが、春から夏にかけ、畑が一面みどり色になる光景はいよいよ壮観です。

もう一言付け加えましょう。春〜夏はちょうちょうの天国。心を和ませてくれますが、キャベツなどにつく蝶の幼虫・青虫はわれらの敵、取ってつぶすしかありません。それが間に合わず、農家は殺虫剤をまくわけですが、われらは特製の「3種混合天然農薬」を野菜に噴霧し、その忌避効果(嫌なニオイなど)で、ちょうちょうを遠ざけ卵を産ませない方法により、害虫対策を講じています。3種混合天然農薬とは、例えば、畑に植えるマリーゴルドが咲き終わったところで茎葉を乾かし、他の2種のゲンノショウコ、ドクダミも同様に乾かし、3種を混ぜお湯で煎じて抽出液を得ますが、その液体のことを指します。カッコ良く天然農薬と称しているわけです。これが良く利くんです。完璧とはいきませんが、虫取りの手間をずいぶん軽減してくれます。マリーゴールドさまさまです。ゲンノショウコは都会の草地でも以前は良く見かけましたが、年々減っているようで、ボクの採取地も鎌倉の某公園の隅とか(我が家の庭先にも2株ばかり植えています)に限られつつあります。ゲンちゃんは、小さなピンクの花を咲かせ、キレイですよ。でもって、この天然農薬と、みんなの虫取り労働のおかげで、ボクらはキャベツもコマツナも葉ものはみんなみんな無農薬のものを安心して食べているのです。成りものの、キューリやナスももちろん無農薬。

さらに一言。それらキュウリなどを昨年のHPで紹介した、畝間をもっこもっこ走る矢作武資くん(3歳)が、取っていいヨといわれ、小さな手でもぎ取りかじるのです。ほほえましく、この上ない美しい光景です。ただし、昨年はトマトに限って、葉っぱに白斑の出る「うどんこ病」に対し、永瀬師匠の忠告で1回だけ農薬をまきました。泣き泣き。仕方なくです。でも今年から、ビニールハウス(長さ15メートル規模)を設置するので、もしかして農薬を避けられるかも・・・と期待しています。ミーティングはそういった点にも及び、また麻賀さん作成の作付け原案に加え、他の何種類かの野菜も現場合わせで作っていこうという結論になりました。
かくして、都合3時間にわたる「野菜がたり」が楽しく終了したのでした。続いて、間髪をいれず! 居酒屋に移っての懇親会と相成りました。

 
■2月6日 懇親会
和やかに盛り上がった懇親会
野菜がたり・夢がたりの懇親会
和やかに盛り上がった懇親会
野菜がたり・夢がたりの懇親会

JR田町駅の芝浦口は、最近の開発により賑やかで、きれいな街に変身しています。懇親会場は、その一角の「和民」。ここの肴のメニューのうち野菜は、同社の自前の農場(千葉や北海道)で低農薬や無農薬で栽培していると雑誌などで教えられていることもあり、そちらへ足が向きました。午後5時。われら9人が一番乗り。いきなり、土日ファームのことが話題になります。ファーマー歴2、3年という人たちから、野菜作りのウデを上げたいというのでしょう、「作物ごとに責任者を決めたら・・・」というアイディアが出されました。いいじゃない! とたちまち合意ができ、続けて各人が、トマト、枝豆、ヤマイモ、ニンニク、ゴーヤなどの希望作物名を挙げ、栽培責任者が即決しました。畑全体の作業をやりつつ、担当の作物について特に責任をもって管理し、栽培法や料理法の研究なども行おうというものです。04年までよりも間違いなく一歩前進です。どういう効果が出てくるか、楽しみです。

千葉県白浜町にセカンドハウスを買い、3月に入居予定という中本さんが、3年後には漁業権も取れ、半農半漁の生活を目指すという計画を打ち明けると、座は一気に盛り上がりました。横浜の家と白浜の家、さらに八郷町の畑とのトライアングル生活というわけです。メンバーのなんとも豊かな生活をみんな羨やみつつ、白浜と八郷を週末に行き来するのなら、魚介類と野菜の交互産直をやったらどうか、土日ファームの余剰野菜を白浜で売る役割を担って欲しい、白浜からアワビやサザエを安く買ってくれば我々が買う、両町の町おこしのプロモーターを目指したらいい、などという話が泉のごとく湧き上がるのでした。野菜の話に魚介類の話が加わるのですから、食べ物好きにはたまりません。

それから5日後、中本さんから、相互産直の件で白浜の直売所と話をつけた、土日ファームの野菜をどんどん出しましょう、とメールが入りました。われわれの05年作付け計画は多品種(少量)を原則に決めたばかりで、自分たちで自給する以外に量的にどこまで余剰品を出せるか分かりませんが、折角の前向きな話、できるだけ生かすようにしたいと思っています。中本さんは新メンバー。新しい風を会に吹き込んでいます。大いに煽られているわけですが、元気な新しい血の導入は、組織の活性化には欠かせません。嬉しいかぎりです。05年。11年目の土日農研は、新しい歩みを刻んでいくことと思います。

(2月11日 宮崎記す)

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