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作業日誌

5月21日
子供たちと一緒に畑仕事 &タケノコ掘り &イチゴ狩り
5月13日
雨中の田植えも悪くない!

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■5月21日 <五月晴れの下、雑草との戦い始まる>子供たちと一緒に畑仕事 &タケノコ掘り &イチゴ狩り

久しぶりの晴天。爽やか気分で、7組14人が出動しました。うち子供が4人。畑に竹山にハウスに、賑やかな声が響き渡った1日でした。子供たち、どうでしたか? 農業って、畑って、楽しいでしょう?
子供たちはメンバーの矢作さんチの武資君(4歳)と怜子ちゃん(2歳)、土肥さんの妹・橋本さんチの優希君(小3年)と姫花ちゃん(5歳)。優希君、姫花ちゃん、名前なんか違っていたら、ごめん。優希君たち兄妹は畑へ着くなり、すぐ環境にな慣れカエルをつかまえたり、ミミズを手に乗せたりして畑を跳びまわっています。
好奇心と、順応性ともに高い、活発な子たちと見受けました。1時間後に、矢作兄妹も到着。両家の兄妹の紹介、なんてしません。畑では勝手に遊び回り、しぜんのうちに友達になれば良いのです。さあ、遊べ、遊べ!

畑は、前週末が雨で不出動だったため雑草跳梁の兆し。宮崎オジサンもいきなり草取りで、橋本君兄妹の写真をあまり撮れず、ごめん。午前中、里芋畑の除草、ヤツガシラの種芋植えでいっぱいいっぱいでした。
暑いし、バテ気味です。「食事にしませーん?」。誰かの一声で決まり、正午ぴったりに昼食にしました。ファーム入り口の梨の木陰が夏場の食事場です。子供たちを交えた食事。写真からも楽しい声、聞こえるでしょ。

畑狭しと駆け回る優希君・姫花ちゃん兄妹(畑奥)
兄妹2組の子供家族を交えての賑やかな昼食
畑狭しと駆け回る優希君・姫花ちゃん兄妹(畑奥)
兄妹2組の子供家族を交えての賑やかな昼食

午後、隣りの畑へ移動し、ニンニクの芽を取る作業です。武資君が「電車ごっこで行こう」と督促します。もちろんOKです。長柄の鎌の柄をもって、武資君が運転手、宮崎さんが車掌で出発しました(写真は鎌を持つ前のもの)。「汽車汽車シュッポシュッポ シュッポシュッポ シュッポッポ・・・・・・」とボクが歌って行きました。
人の話をじーっとしっかりと聞く、愛すべき武資君の成長を見守る「ジイ」の心境で、付き合っているのです。
ちょうど2年前に畑に来始めてから、その成長ぶりは驚くほどです。子供の成長って本当に凄いですね。夫君が日曜なのに会社の出番というので、2人の子供をベビーシートに乗せ、大宮から車でやってくる裕子お母さんの子育てぶりも立派の一語。畑では、2人の子供のうちの1人だけは面倒見てあげなくては、と思ってしまいます。
ボクのそうしたスタンスを感じ取ってか、裕子さんが撮って下さった写真が次です。兄妹の微笑ましい一瞬あり、ボクのやっぱり「ジイ」かというような風情の一瞬あり・・・ですね。

若月オジサンとアスパラを収穫する武資君。
キヌサヤを仲良く収穫する武資くんと怜子ちゃん。
若月オジサンとアスパラを収穫する武資君。
キヌサヤを仲良く収穫する武資くんと怜子ちゃん。
   
隣りの畑へ移動だぁ。「汽車汽車シュッポシュッポ」と。
宮崎オジサンとタケノコを運び出す武資君。
隣りの畑へ移動だぁ。「汽車汽車シュッポシュッポ」と。
宮崎オジサンとタケノコを運び出す武資君。
   

畑を早めに切り上げ、この日予定のタケノコ掘りへ、近くのシイタケ農家に車を連ねて向かいました。若月さん、麻賀さんが時折、シイタケを買いに行っている農家です。出の遅いタケノコがたくさん取れました。併せて竹や雑木の整理もしました。竹山は竹が密生しないよう、また日の光も少し差し込むように、毎年出てくるタケノコを切り倒す管理をしなければならないのですが、タケノコのお礼に、我々がそれを代行しようというわけです。
1〜2メートルに伸びた若竹を切り倒すと、だいぶスッキリしましました。近々再度ボランティアをすることに。すると、ご主人に「来年もタケノコをどうぞ」と言われ、良い関係が築けそうで嬉しくなりました。

恒例のイチゴ摘み。ゲストの親子も打ち解けて。
いい匂い! みんなウットリとニコニコと。
恒例のイチゴ摘み。ゲストの親子も打ち解けて。
いい匂い! みんなウットリとニコニコと。
   

4時。この日の最後のイベント、隣りまちの農家・竹村慎一さんチでのイチゴ摘みです。ボクが15年ばかり前に、アメリカのコメ農家を竹村家に案内し田植えの見学をさせていただいたのが、竹村さんとのお付き合いの始まり。その後、八郷で通いの農業をするようになり、「収穫最終盤のイチゴだけれど、よければ摘んで」と言っていただき、もう10年も仲間でお世話になっているのです。ボクらのために取り残しをつくっていただいているハウスに入り、みんなで摘みました。小粒ですが、真っ赤に熟れたイチゴがまだいっぱい成っています。それを食べながら摘みます。イチゴの甘い香りがハウスに立ち込め、幸せ気分になります。みんな「甘ーい」「おいしい」とといいながら黙々と摘んでいきます。箱いっぱいに摘んだところで、最ベテランの貞子さんが、若手の夫人たちにイチゴ・ジャムの作り方を伝授し、お開きです。ハウスの前で記念撮影し、竹村さんの奥様にみんなでお礼を言い、帰途に付きました。車いっぱいにイチゴの香りを漂わせて。

箱一杯、いや2杯も。満足顔での記念写真。
同左。
箱一杯、いや2杯も。満足顔での記念写真。
同左。

(5月22日 宮崎記す)

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■5月13日 <反収8俵を目指して田植え> 雨中の田植えも悪くない!

連休明けのこの日、待望の田植え。1週間前から天気が気がかりでしたが、あいにく氷雨のような雨となりました。でも、そんなの関係ないと17人が馳せ参じました。アンデスへ登山旅行とか出張というメンバーもいて、例年より少なめ。雨で風邪が心配だったのでしょう、オチビちゃんの姿は今年は1人もなし。武ちゃん、残念だったね。
ただし、今年は20代の若い女性5人が参加し盛り上げてくれました。単なる援農では申し訳ない、と今年から導入した特別参加制度(5000円を参加費として頂戴し玄米10kgを差し上げるというもの)に応じてくれた人たちです。

小雨の中で田植えスタート 白いレインコートの早乙女5人衆
小雨の中で田植えスタート
白いレインコートの早乙女5人衆

田圃は、茨城県の霞ヶ浦の西端、小美玉市(旧玉里村。今年3月の町村合併)の田園の一角です。
8時半に着くと、早出した島崎さんが代掻きした田圃のドロ面に、トンボと呼ぶ農具で縦横十文字の線を付ける作業 をしていました。縦横の交差点に苗を植えるための線引きです。また、木村さんがトラックで近くの農協の育苗場 から苗を運んできます。農協調達の肥料も到着し、岡本さん、小野田さんらが畔道より粒状肥料を散布しています。 肥料袋には窒素、燐酸、カリ、苦土(マグネシウム)混合と記してあります。「初の反収8俵超え」のために、農協 や地元の支援者上田さん・西村さんのアドバイスにより、丹念に練った施肥設計のようです。
上記の島崎さん、木村さん、岡本さん、小野田さんプラス小泉さんの5人が、今年から新らしく設けた「稲作幹事」。 みんな「単収8俵、8俵」と張り切っているのです。若手の土肥さん、勝海さんも合言葉に乗せられるように到着早々 フル回転しています。今年11作目の稲作。小雨を吹き飛ばすような、静かな熱気の漂う田圃です。
 《八俵を取ろうと農友肥料まく 隆行》

写真もつい早乙女中心になって オジサンたちのピッチの上がったこと
写真もつい早乙女中心になって
オジサンたちのピッチの上がったこと

特別参加の5人が近くの常磐線・高浜駅に9時過ぎに着くというので、小泉さんとボクの車2台で迎えに出ました。 駅頭から賑やかな声とともに、なんと若い女性5人がこちらへやってくるではありませんか。空気ですぐ分かりました。 颯爽と名前を名乗って下さいました。仁平さん、織田さん、内田さん、直江さん、北村さん。ボクすぐ覚えました。
東京世田谷の農家・小泉さん宅において「農水省の就農準備校」のカリキュラムで実習を受けた面々だそうです。 みんな農業が好き、といういまどき変わった若者たちです。いや、若者や市民の農業への関心が最近とみに強まって いることを感じていて、その意味では、変わった若者でも、珍しいことでもないな...と、すぐそう思い直しました。 早乙女5人が田圃に降ります。みな白いレインコートを着て。そうです、白い天女5人が舞い降りたのです、田圃に。 田圃が小雨に煙っています。でも、なにか華やぐ田圃...そして、オジサンたちの田植えのピッチが上がります。
 《早乙女に五月の小雨絹のごと 隆行》

「おおサムー」。おやつの途中で湯飲みをもって。
同左。
「おおサムー」。おやつの途中で湯飲みをもって。
同左。

毎年、書いているので、田植えの細かいことは書かないことにしましょう。実に信じられないぐらいオジサンたちの ピッチが上がり、例年より7,8人も少ない植え手なのに、午後1時前には20アール全部を植え終わりました。そのころ 雨足強く、しかも氷雨となり、レインコートの隙間ごしの雨で天女もオジサンたちも作業着を濡らし、身体が震える ようでした。みなさん、お疲れ様。ご苦労様。急いで引き上げることにし、恒例の記念写真はなし。
近くの農民会館で昼食です。暖房が懐かしく、マツタケ香の永谷園の熱々のスープをおしいただき弁当を食べました。 歓談の最後に、みんなで1分スピーチをしました。5人の若い女性たちはしゃきっと爽やかに、農業や環境について、 また、将来の夢について率直に思いを語ってくれました。若いって、いいなあ。みんな夢があって。 ついボクも触発され「75歳ぐらいまでは農業頑張る」って宣言してしまいました。5人衆の間でしゃべることになった 小泉民子さんが、いきなり「私の夢は...」と話し始め、大爆笑となりました。いや、笑っちゃいけない。ン10歳でも 夢は誰にもあるんですから。それで、そのオチ...「夢は、億万長者」デシタ。 ハイ、これがコメ11作目に挑む土日農研です。
 《若い娘につられ億万長者の夢 隆行》

食後に、若者と「夢語り」する土日ファーマー
同左。
食後に、若者と「夢語り」する土日ファーマー
同左。

(5月14日 宮崎記す)

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