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作業日誌

6月24日
大豊作大満足のジャガイモ収穫
6月 3日
空豆deビールパーティ

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■6月24日 大豊作大満足のジャガイモ収穫

6月24(土)。梅雨の合間の、にわか好天。予定通りジャガイモの大収穫に相応しい天気となりました。
6組8人が出動しました。常連の麻賀さん、若月さん、勝海さん夫妻、ときどき組の宮本さんと宮崎、プラスこの日は勝海さんの友人、イギリス人のハリスさん夫妻という顔ぶれです。先日は鈴木さんが、ホームステイさせているメキシコの留学生を伴って出動されたそうで、土日ファームはこのところ国際色豊かです。

1本に20個ばかりがついたジャガイモ
大豊作に笑顔が広がるジャガイモの収穫
1本に20個ばかりがついたジャガイモ
大豊作に笑顔が広がるジャガイモの収穫

ハリスさんは日本生まれ、イギリス育ち、6年前から日本暮らしということで、日本語は滑らか。テムズ川河口の農村地帯の近くで育ち、ジャガイモ大好き、栽培経験もあるとあって、ユリコ夫人ともども強力な労働力になってくれました。ジャガイモは茎葉が枯れ始め、収穫期を教えています。畝のマルチをはぎ、畝の柔らかな土を手で掘ると、大玉のジャガイモがごっそりとかたまって付いています。粒ぞろいで1株に20個も付いているでしょうか。大豊作です。
種芋1個を半分にして植え、それが20個にもなったのですから、種の40倍の実りをもたらしてくれたのです。
北アカリ、男爵、メイクイーン、インカの目覚めの4種とも病気の玉はほとんどなく、正真正銘の大豊作。思わず頬が緩みます。
≪十余作馬鈴薯豊作二十玉 隆行≫

ニンジンの間引きをしながらの草取り
機械係を自認する耕運機をかける若月さん
ニンジンの間引きをしながらの草取り
機械係を自認する耕運機をかける若月さん

畑には50種にも上る野菜類が多品種植えられ、競い合うように成長しています。キューリが1mにも伸び、採りごろの実をいっぱい付けています。大き目の実をもぎ取り、お昼のために冷水に浸しました。トマトは来週か再来週までお預けのようです。ナス、ピーマン、蔓なしインゲンなども鳴り始めていて、夏到来を告げています。
草も真っ盛りで、畑いっぱいに畝や通路にびっしり生えています。みんなで一斉に草取りをします。取っても取っても草です。サトイモの区画も草いっぱいで、まだ数cmしか伸びていない小さい芽もあり、注意深く草を取ります。若月さんが耕運機を引っ張り出してきて、空豆など収穫の終わった区画に耕運機をかけ、一気に土黒ぐろの更地にします。ずいぶん畑らしくなりました。太陽が照りつけ、汗びっしょり、咽喉がカラカラです。

キュウリ丸かじりの幸せに浸る樹陰での昼食
草取りでキレイになった土日ファーム
キュウリ丸かじりの幸せに浸る樹陰での昼食
草取りでキレイになった土日ファーム

少しバテてきたところでお昼です。ファームの入り口の梨の木陰に陣取り、一斉に弁当を広げました。冷やしておいたキュウリに塩を付けて頬張ります。ボリボリ食べます。キュウリのほのかな香りがします。歯ごたえもまた良し。おにぎり後回しで2本、3本と食べました。野菜生かじりのこの瞬間こそ、ボクにとっては夏の畑の醍醐味です。
30歳前後に見えるハリスさん夫妻に、キュウリを丸かじりする習慣があるかどうか聞き忘れましたが、ボリボリ食べていたことだけは確かです。ボクは、食べる幸せに浸りきり、何をしゃべったか覚えていません。
≪外国の客も胡瓜丸かじり 隆行≫

急成長するキュウリは朝と夕方2回も収穫
人数分に分けられたこの日のお土産
急成長するキュウリは朝と夕方2回も収穫
人数分に分けられたこの日のお土産

食後、もうひと頑張り、草取りの続きです。みんな思い思いの場所にしゃがみこみ、草と戦います。ボクは師匠・永瀬さんの門口への道路わきの草取りに挑みました。バラ、ブルーベリー、ラズベリーと背丈2mに伸びたヒマワリがずらり道路わきに並び、それらの根元に草がびっしり生えています。畑の顔ともいうべきこの部分こそ、綺麗にしなければ・・・と這いつくばって頑張り、結果、この日の最後の仕事で綺麗な顔が取り戻せ、ボクは大満足でした。
この間、女性軍2人が収穫物−−ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ダイコン、ピーマン、蔓なしインゲン、ラッキョウ、葉ダイコンなどを家族分に分けていました。車に積みきれないほどのお土産に、1日の疲れが吹き飛ぶようでした。帰ったら、ジャガイモを焼いて、キュウリもみを作って、と夜の宴を想い描きながらハンドルを握りました。

(6月27日 宮崎記す)

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■6月 3日 <空豆deビールパーティ> 空豆をゆでてパクつく

6月3日。表題の通りハッピーな1日でした。風強く、湿度高く、曇天ながらムンムンする天気。7家族11人が顔を揃えました。畑はすっかり夏模様で、30アールの畑に沢山の野菜類があちこちに分散して作付けされ、畑いっぱいに緑の葉を茂らせています。ジャガイモ、タマネギ、ラッキョウ、大根、人参、空豆、絹サヤ、カブ、ラディッシュ、ネギ、ホウレンソウ、ルッコラ、トマト、キュウリ、とうもろこし、枝豆などなどです。空豆や絹サヤ、大根など穫りごろのものがいっぱい。ジャガイモなどもう少しで穫りごろのものもまたいっぱい。まさに豊穣の畑です。

空豆を収穫する武資くん
空豆をボウルに入れご満悦の怜子ちゃん
空豆を収穫する武資くん
空豆をボウルに入れご満悦の怜子ちゃん

雑草もまたいっぱいです。麻賀さん、勝海さん、宮本さんがサトイモの除草。若月さん、勝海聡子さんがニンニクの収穫と二手に分かれてスタートです。サツマイモの苗を調達に行ったボクが少し遅れて着き、大友さん、矢作さん一家3人も相次いで到着、作業に加わります。矢作武資君はお母さん運転の車で農場に着くなり「空豆を穫るお仕事が待ってるよ」と声をかけられ、長靴を履くが早いか車から飛び降りました。4歳児が労働力としてアテにされているのです、ほんとうに。2歳の妹・怜子ちゃんもやおら目を覚まし、お母さんと3人で空豆の収穫を始めました。
このところ武資君兄妹の写真でHPが埋まっていますが、兄妹の、心底楽しそうな作業の表情を載せるのは、それこそボクらの本懐です。無言のうちに、畑で働くことの意味を大人の我々が再認識させられるように思われるのです。彼らの写真を載せるだけでこのレポートを終わってもいいくらいです。ささ、「子供の情景」をとくとご覧下さい。
《幼子や青いトマトに口づけし 隆行》

トマトに口付け、ほのかな匂いをかぐ武資くん
貞子おばさんと空豆を運ぶ楽しげな怜子ちゃん
トマトに口付け、ほのかな匂いをかぐ武資くん
貞子おばさんと空豆を運ぶ楽しげな怜子ちゃん
   
空豆の鞘をむく武資くん
空豆の鞘をむく武資くん・怜子ちゃん
空豆の鞘をむく武資くん
空豆の鞘をむく武資くん・怜子ちゃん
   

武資君、次は宮崎貞子おばさんと空豆のサヤをむき豆を取出す作業です。一心不乱に、でも(多分)気持ちゆったりといかにも楽しそうに作業をします。隣りでは、ガスボンベの鍋に湯が沸いています。ボクが鍋をもって、「お湯が熱いから気をつけてね」と言いながら豆を鍋に入れてもらいます。100粒もあったでしょうか、小さい手に一杯つかんでは何度も何度も入れてくれました。これで空豆の形や、豆の生の感触や(多分)匂いを記憶の襞に刷り込んでくれたのではないでしょうか。一緒に料理しようねと今度はボクが塩を一握り入れると、それをしっかり見ていました。
《空豆の鞘やわらかく童の手 隆行》

初夏の風に包まれ昼食を摂る土日ファーマー
同左
初夏の風に包まれ昼食を摂る土日ファーマー
同左
   

豆を茹でるのと同時に作った味噌汁ができたので、11時過ぎ、早めの昼食を摂ることに。畑のあちこちに散らばっていたみんながどーっと集まってきて、丸太椅子やゴザに座ります。貞子さんと聡子さんがお給仕をし、空豆と味噌汁を配ります。「いただきまーす」の合唱。「シュポシュポッ」と缶ビール。やおら初物の空豆をそーっと口に入れます。いやあ、旨い! 畑の恵みをじっくり味わいます。みんなはどうか? なんて観察する余裕などありません。
空豆とビール。ビールと空豆! 至福の気分に浸りました。武資君はと見ると、豆をそーっとつまんで口に入れ、ボクを見てにっこり・・・。さても、おにぎりには味噌汁が似合います。熱々の味噌汁に「旨い旨い」の合唱です。皆が満足、それを見て作り手のボクも大満足です。初夏の爽やかな風が野外レストランを渡っていきました。
《空豆とビールの至福農仲間  隆行》

畝立て機であっという間に畝が完成した
サツマイモの苗を植える
畝立て機であっという間に畝が完成した
サツマイモの苗を植える

午後、師匠永瀬さんの知り合いの農家へ永瀬さんの軽トラックを借りて、畝立て機を貸してもらいに行きました。前にも紹介した優れ者の機械で、サツマイモを予定している畑Aの10アールにあっという間に10本ほどの畝を立てることができました。さながら機械係の若月さんが1人でやってのけました。畝に黒マルチをかけたあと、ボクが朝サツマイモ農家の笹目さん(玉造町)から仕入れてきたベニアズマの苗350本を植えました。植え方も真っ直ぐでなく、斜め45度植えを初めて試みました。収穫の120日後が楽しみです。
このあと最後の草取りをし、大根や空豆、ルッコラなど沢山のお土産をもち、5時過ぎいつもの「お祈り」をし、店仕舞いしました。お祈りって、雨乞いです。作業が終わると、まいた種や移植した苗のために祈るのです。この日は、移植したシソの苗100本、マンプクジ唐辛子の苗20本、イタリアンパセリの苗10本のために。

(6月 5日 宮崎記す)

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