9月23日 |
楽しさを全身で味わった稲刈り |
9月 2日 |
12人の笑い声が秋の畑に交響して |
■9月
2日 12人の笑い声が秋の畑に交響して
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9月2日。そこはかとない秋を感じる9月第1週の土曜日。好天に恵まれ7組12人が出動し、心地よい汗を流しました。吉田大士郎君(小5)(弟の雄大君は風邪で欠席)、矢作武資君(5歳)怜子ちゃん(2歳)も参加してくれました。8月末から新加入の川村さんご夫妻もこの日、2度目の出動。新旧メンバーで会話が弾み、笑いも広がり、子供たちの歓声が畑に響き渡った
ジャガイモの後地に、先週までにマルチがけした畝が10本ばかり作られていて、このうちの2本に青首大根、聖護院大根など大根4種の種をまきました。またトウモロコシの後地には白菜、山東菜、水菜などの種をまき、キュウリの後地には耕し直して畝を作って、小松菜、春菊、ルッコラ、マスタード、ホウレンソウなどの種を、また別の場所に二十日大根、赤カブなどの種をまきました。ほかにも、ラッキョウ、アサツキの種(球根)をたっぷりと植え付け、カリフラワーの苗も定植しました。種まきしたところには寒冷紗をベタでかけ、苗を植えたところにも寒冷紗をトンネルにしてかけてやりました。乾燥を和らげ成長を助けるためです。この作業で畑が秋模様に一変しました。
少し早めに11時半から昼食にしました。ファーム入り口の例の梨の木の樹陰に椅子を据え、12人が固まるようにして座り弁当を開きます。オニギリ、トコロテン、ソウメン、コンビニ弁当などをめいめいに。冷やしておいたもぎたてのトマト・ミニトマトに塩をつけて頬張ります。トマトは矢作武資君と怜子ちゃんが到着するなり、若月さん・宮崎さんと一緒に収穫し、井戸水で洗って冷水につけておいたもの。毎度書く通りで、もぎたてほど美味しいものはありません。サイコウに美味しい! 畑の野菜を畑で食べる美味しさは、食べてみないと分かりません。皆の手が次々とバケツに伸びたのはいうまでもありません。吉田大士郎君が、前回もぎたてを食べて以来、嫌いだったトマトが好きになった、と話すと「そうだろ、そうだろ」とおじさんたちから満足そうな声が上がりました。三脚を据えタイマーをかけて全員の写真を撮りましたが、このショットには、そんな食の美談が隠れているのです。
食後の昼寝を楽しみたいところ、秋野菜の播種などでこの時期は、ちょっと忙しいのです。昼寝断念で午後の作業となりました。先に書いた播種の一部を続けるかたわら、雑草を柄長の鎌などでせっせと取りました。20メートルばかりの農道にも、除草が追いつかずに、雑草がびっしりおい茂っています。ボクがこの草叢に草刈り機で挑みました。雑草はチカラシバ、メヒシバ、エノコログサなど。草丈50〜60センチで、根が張り茎も太い猛者です。これを草刈り機で、刈り払うのです。ノコギリのような円盤の刃を一旋させれば、雑草は根元から切り倒せるはずですが、円盤の刃がぼろぼろ欠けていて、右へ左へ何度も振り回さないと切れません。円盤は次回に取り替えるとして、ここで粘るしかありません。エンジンを噴かし続け、2時間ばかりかかってやっと終わったのでした。終盤ふと我に返って思いました。いまの顔つき、きっと”鬼の形相”だったに違いないと。 刈り倒した草は恰好の敷き草です。麻賀さんが一輪車に乗せてサトイモの区画へ運び、畝の間に敷きます。乾燥防止と雑草を抑える役目を果たすのです。武資君が「ボクもやる」と言って、麻賀さんと一緒に一輪車を押すのを手伝いました。帰りは自分1人で押して。自分の背丈ほどの高さの一輪車をバランスよく押して上手いもんです。往復すること10数回、飽きもせず、この作業を続けました。5歳になったばかり、彼のこの集中力はいったい何なのでしょう。今後もじっと見守り続けたいと思っています。「武資君ご苦労様」と皆に称えられ、にこっと嬉しそうに笑う武資君でした。誰かさん、鬼の形相なんて、イケナイ、イケナイ。
さて。この7月末と8月末に「土日農研」に相次いで2組(吉田さんと川村さん夫妻)が新加入しました。去る3月加入の1組(勝海さん夫妻)を加えると、今年は3組の新らしい仲間を得ることができました。全員、自然好き・農業好きの働き者です。2組の夫妻は30歳代だし、吉田さんはいつもお孫さん連れだし、我が会のこの”YKK現象”は従来と少し違う動きのようです。老若男女が、自然や農業や田舎暮らしを求める生き方が、急速に本格化しだしたのではないでしょうか。HPの効果もあるようです、会がさらに賑やかになる予感がします。
この日、武資君は車付きの道具箱を電車に見たてて、それに紐をつけ引っ張って遊びました。オヤツどき、若月さんとボクが機関車役をやらされ・・・いやいや、武資君に遊んでもらいました。また、ボクは昆虫好きという吉田大士郎君を連れて畑のわきの栗林の中へカブトムシやカミキリムシを捕りにもいきましたが、空振りでした。捕まえたときの小5の反応を見たかったのに。この日、弟の雄大君が風邪で家に居るという大士郎君は、午後早々に「弟が待っているので」と帰宅し、弟思いの一面を見せました。次回、兄弟で来たとき、小学生の彼らと何をして遊ぶか、何か計画しておかなくちゃ。工作かな? イタドリの笛、タケトンボ、水鉄砲、竹馬・・・。YKK現象が、夢を膨らませてくれています。この日もお土産いっぱい。7、8点ありましたが、カボチャが中心で10個ずつも持ち帰ることに。「先週も今週もカボチャが山ほど。カボチャ屋をするしかないな」とみんな嬉しい悲鳴を上げたのでした。
(9月 3日 宮崎記す) |
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