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作業日誌

2月10日
07年畑始め
2月 3日
寅さんの柴又で新春ミーティング開催

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■2月10日 07年畑始め

2月10日(土)。快晴。春のような陽気。数日前からの雨の予報が覆っての好天。大勢うちそろっての「畑始め」をしました。こいつぁ春からツイてるぞ! 今年はずっと土曜日がこんなふうに晴れるぞ! そう願っての07年初出動でした。1月中に初出動の熱心組4、5人もそう願ったに違いありません。というわけで”畑・天気・仲間みなみな宜しく”の畑始めでした。

焼きネギつくりのため早速火を起す。
生木でも杉の葉がバリバリ燃えることを確かめる。
焼きネギつくりのため早速火を起す。
生木でも杉の葉がバリバリ燃えることを確かめる。

この日の出動は7家族15人。みんな出足早く、ボクが着いた9時半には畑じゅうに散らばってブロッコリーの収穫や草取り、クラブハウス(小屋)建設の作業、そして吉田大士郎、祐大君の小学生兄弟は走り回って遊んでいました。ほどなく矢作さん一家が着くと、武資くん・怜子ちゃまも遊び仲間に。若月さんが耕運機をかけ始め、師匠永瀬さんもトラクターで加勢して下さり、畑じゅうが一気に賑やかになりました。吉田昭南さんが古木を切って薪をつくり、バーベキューセットで火を起し吉田知恵さんが焼きネギを焼いています。畑の中でもゴミ焼きの火が燃え、心がほっくりしてきます。吉田兄弟がほかほかの焼きネギを配って回ります。もう、何もいうことなし。Viva 土日ファーム!

耕運機係りの若月さんが春一番の耕運作業。
手伝うよ、と師匠。トラクターで一気の耕運。
耕運機係りの若月さんが春一番の耕運作業。
手伝うよ、と師匠。トラクターで一気の耕運。

耕運機とトラクターのお陰で、畑は見る見るキレイになりました。永瀬さんの門口へ通じる道路わきに密生していたブルーベリー・ラズベリー100本ばかりを麻賀さん、川村さんらで全部抜き取り、畑の東南の隅に移植しました。そこも耕耘し春以降お花畑として師匠宅の門口を美しく装いたいと計画しています。ベリー類はツル性で管理が大変なのです。畑では他に収穫作業が進み、ネギ、小松菜、大根(暮れに一度抜き取り埋めておいた)をみんなで収穫し、由佳さんと貞子さんが分配しています。そして小屋では、勝海棟梁、矢作さんが床を張るための土台作りをコツコツ進めています。6畳分の床板を買いに、ボクが永瀬さんの軽トラを借りてホームセンターへ走りました。みな思い思いの作業を好きにやるのです。

武資君と一緒にブルーベリーの移植。
怜子ちゃま、貞子おばさんと仲良しして。
武資君と一緒にブルーベリーの移植。
怜子ちゃま、貞子おばさんと仲良しして。

昼食です。バーベキューセットのある小屋の前に、火を求めるようにみんなが集まります。太陽の下での、豊かな食事です。吉田家は3代そろっての野外テーブルに、この日は仕事が出番の信彦お父さんがいません。信彦さん、八郷が大好きなのに、残念でした。矢作家は4人そろってハッピーです。咲き始めた梅の花を見ながら、100%精神を開放し、ゆったりとした楽しい楽しい食事でした。何を食べたかしっかり覚えていますが、何をしゃべったか、一つも覚えていません。

家族でまとまり楽しくゆっくりと食事を取る。
小屋がここまでできた、の記念撮影をする。
家族でまとまり楽しくゆっくりと食事を取る。
小屋がここまでできた、の記念撮影をする。
   
煮大豆に市販の納豆を混ぜ藁苞(わらづと)に。 穴で火を燃し土を焼く。中に藁苞を埋め3日で発酵。
煮大豆に市販の納豆を混ぜ藁苞(わらづと)に。
穴で火を燃し土を焼く。中に藁苞を埋め3日で発酵。

畑始めのみんなの作業ぶり、食事ぶり、そして小屋の現状を写真でお目にかけましょう。おまけにこの日、納豆を手作りした師匠の「地獄納豆」作りの模様も。地面に穴を掘り、火を燃やし、土を焼き、そこにゆでた豆を入れ土に埋め、余熱で豆を発酵させるので、地獄納豆だとか。師匠は、翌日曜日には味噌をつくるのだと意気込んでおられました。羨ましい。この日、ベリー類を移植したり穴を掘ったり、非日常の作業でみんな疲れたようで、「早仕舞い」することになりました。よって3時、閉店。「畑はじめ」、やおら始動しましょうぞ、ご同輩。

武資くん、お父さんと勝海棟梁と床作りをする。
武資くん、大工仕事だいすき。ノコギリの特訓中。
武資くん、お父さんと勝海棟梁と床作りをする。
武資くん、大工仕事だいすき。ノコギリの特訓中。
   
赤ちゃん犬のときから遊びにくるチビと一緒に。 畑の後、椎茸もぎを初体験した武資くん。
赤ちゃん犬のときから遊びにくるチビと一緒に。
畑の後、椎茸もぎを初体験した武資くん。

(2月17日 宮崎記す)

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■2月3日 寅さんの柴又で新春ミーティング開催

2月3日(土)。曇天ながら暖かな冬日。恒例の「どにち新春ミーティング」を開きました。場所は、東京都葛飾区の柴又商店会の集会場。映画「男はつらいよ」の「寅さん」の街です。京成電鉄柴又駅前の小さな広場の真ん中に、例の鞄を提げた寅さんの立像があります。11時15分。ここに総勢17人のメンバーが集まりました。矢作家の武資君(5歳)と怜子ちゃん(2歳)もちゃんと入って。”柴又”の住人若月さんと少し離れた”水元”の吉田さんのお世話で、今年は柴又帝釈天詣でを兼ね、この地でミーティングを、となったわけです。

寅さんの像の前で記念写真。
同左。
寅さんの像の前で記念写真。
同左。

寅さんファンで賑わう立像の前で、記念撮影すると、気分はもう柴又の住人。下町情緒に浸りながら、寅さん気分でイヨッイヨッ、と行き交う人々と挨拶を交わすようにしながら、帝釈天の参道を歩いていきました。参道は狭く、全国各地からの観光客の人の波でした。参道の両側には団子屋、飴屋、鰻屋、蕎麦屋、土産屋などが軒を連ね、店の内外に、明るい笑い声や話し声が満ち満ちておりました。街の隅々まで、あの寅さんの明るいキャラクターがいまだに息づいている感じでした。賑やかって、いいなぁ。明るいって、いいなぁ。下町って、いいなぁ。と思いつつ歩きました。イヨッイヨッの気分で。

帝釈天本堂わき、見事な松の下で記念写真。
江戸川、左端宮崎の後ろ辺りが矢切の渡し。
帝釈天本堂わき、見事な松の下で記念写真。
江戸川、左端宮崎の後ろ辺りが矢切の渡し。

200メートルの参道を歩くと、もう柴又帝釈天の本堂です。正式には日蓮宗経栄山題経寺といい、いまから300年前の寛永年間に開かれたそうです。若月さんの案内で、本堂を取り囲む回廊式の庭園を見て周りました。本堂内には法華経の世界を物語風に現した彫刻が展示されているそうで、有料入場したメンバーもいましたが、国宝クラスの優れた彫刻だったとの感想に、他の面々は残念がり、「また来たときの楽しみと」することに。

すぐ近くに、写真機の部品業で財を成したという大正末期の山本家の邸宅がありましたが、こちらも次回まわしの見学とし、江戸川の「矢切の渡し」を見に行きました。寅さん記念館の横の階段を登ると、そこはもう江戸川。ガーンと開けた眺望の中を、川幅数百メートルの水流がゆったりと流れていました。堤防上はサイクリング道、下の河川敷は野球場。その向こうに、東京から千葉県松戸市側へかけて「矢切の渡し」があることが、松戸市側の岸辺にサッパ船が泊まっていることで分かりました。コンクリートジャングルの都内の風景とはうって変わった、穏やかで心休まる別世界です。「あの橋が6号線。それを渡って八郷へ行くんです」と若月さんが指差しました。柴又から八郷へ2時間半。毎土曜日に畑へ通う若月さんの生活がなにやらリアルに見えた気がしました。

江戸前寿司にビールのハッピー昼食。
食事後、ミーティングになだれ込む。
江戸前寿司にビールのハッピー昼食。
食事後、ミーティングになだれ込む。

さて、ミーティング。堤防からほど近い若月さん所有の4階建てのマンションの脇を通り、柴又商店会の集会場へ予定通りに12時半に到着。吉田さん手配の、東水元のすし屋さんの寿司も届き、さっそく昼食にしました。少し前まで寿司店経営だった吉田さんの息がかりの店らしく、生マグロにこだわった寿司は、これぞという江戸前寿司。ビール付きとあって、ハッピー度がいや増したのはいうまでもありません。ビールから焼酎へ移行しそうになり、「あわててミーティングを宣言。06年の反省、07年の作付け計画、会計報告などを片付け、間もなく完成するクラブハウスのこと、07年の遊びの計画といった「談論風発」テーマへと移っていきました。アウンの呼吸です。

地元の若月さん(左)吉田さんと娘婿どの。
休憩タイムに子育て談義の3人。
地元の若月さん(左)吉田さんと娘婿どの。
休憩タイムに子育て談義の3人。

少しだけ、話し合いの中味を紹介すると、作付け計画は、麻賀リーダーが作成したプランにみんなの希望を入れ、別表(近日中に掲載)のように決めました。八郷の土日ファーム(永瀬さんの畑3箇所)で作る「春野菜」はご覧の通りざっと50種になります。また、千葉・白浜の中本さんの別荘訪問(夏合宿)は、今年もやることに即決しました。もう一つ、会をNPO化するかどうかのテーマについては議論白熱し、時期尚早という結論に落ち着きました。NPO化で活動を”社会化”する狙いは分かるけれど、今の「アトホームな雰囲気と、出動できるとき自由に出動するという土日の今の体制を大事にしたい」という意見が大勢を占めました。仕事の何分の1かを土日の活動に割いている、若手のメンバーにとっては、NPOでそれ以上時間が割けない、というのが真意だとボクなりに理解しました。その人たちがアトホームな会の雰囲気をかけがえのないものと受け止めていることを、とても嬉しく思ったものです。それに対し年配組は、時間の余裕があるためかやや違った意見だったことを付記しておきましょう。

矢作家の3人。武資くん昼寝中でした。
若月さん差入れの豚汁とビール、いい気分です。
矢作家の3人。武資くん昼寝中でした。
若月さん差入れの豚汁とビール、いい気分です。

矢作家の2人は、おじさんたちの討論をどう見ていたか窺い知れません。でも、テーブルの周りを走り回ったりはしても、騒ぐでもダダをこねるでもなく、両親とお絵かきをしたりして、何時間も付き合ってくれました。感心、というほかありません。そして幼稚園の豆まきの行事があるというので、5時ごろ早引けしました。談論風発はそれからさらに2時間。腹が減ったところで閉会しました。でも、5人は吉田さんの案内で二次会へ出かけました。金町で11時まで怪気炎を上げた・・・かどうかは知りません。5人以外は食事へ。川村さん夫婦が週末農業のほか乗馬が趣味だと分かり、馬の話で1時間も盛り上がりました。このレポートも長ーーーいものになってしまいました。お付き合いの皆様、お疲れ様でした。

(2月 9日 宮崎記す)

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