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作業日誌

4月21日
春の草取り大作戦・・・のあとタケノコ狩り

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■4月21日 春の草取り大作戦・・・のあとタケノコ狩り

4月21日。春うらら、柔らかな日差しの降り注ぐ八郷ファームに、8家族14人が出動。心地よい汗を流して鍬を振るい、大地のエネルギーを全身に取り込みました。畑のわきにテーブルを出しての昼食で心は全開。作業後のタケノコ狩りも大漁、胸に抱いたタケノコに感謝の頬擦りをしました。グレイト八郷!!ブラボー八郷!!

ジャガイモの畝間の草取り。みんなもあちこちで。
同左。のどかでおおらかな、土日ファームの全景。
ジャガイモの畝間の草取り。みんなもあちこちで。
同左。のどかでおおらかな、土日ファームの全景。

畑は、3月17日に種植えしたジャガイモが高畝の黒マルチからもう10cmほどの芽を出しています(もっこりしてきたところで手でビニールを破いてやる)。畝の間で雑草も伸びています。ジャガイモのほかソラマメ、ネギ、ニンニク、カブ、ラディッシュ、ラッキョウなどが花を咲かせ、芽を伸ばしています。豊饒の風景です。畑の隅の3本の桃の木が純白の花を満開に咲かせています。ながめているだけで、心うっとりの桃源郷です。

コンブエキスの希釈液をかける麻賀農場長
野菜たちが花を咲かせ、芽を伸ばす豊饒の畑
コンブエキスの希釈液をかける麻賀農場長
野菜たちが花を咲かせ、芽を伸ばす豊饒の畑

畑のあちこちの雑草取りから、土日ファーマーの作業が始まります。長い柄の鎌をもち、勝海さんと土肥さんが広いジャガイモ区画の草を。川村さん、若月さんが先々週植えたサトイモの区画の草を取っています。吉田さんが農道沿いに延々我が物顔に伸びた50cmもの雑草を、電動草刈機でせっせと刈り取っています。麻賀さんがソラマメにコンブエキスの希釈液を噴霧器でかけています。紫の花を咲かせたソラマメを見ると、ビロードのような葉に体長2mmほどのアブラムシが一部にびっしり付いています。コンブ液はその粘り気でアブラムシの気孔を防いで殺す(無農薬)のと、植物体へのミネラル供給が狙いです。若月さんと宮本さんが新芽を出した食用菊の一群を掘り起こし、20本ばかりに根をバラし広々と植え替えています。畑中に散らばり、みんなが思い思いの作業をしているのです。

誰に邪魔されることなく、みんなが自分の「畑ワールド」をもち、無心になって自然に浸り、野菜と向き合い、五感を全開にして自己を開放するのです。おおらかで、のどかな人間開放の世界。”どにち精神”の溢れる光景。ボクがこよなく愛する光景です。盲腸手術をして抜糸もまだという川村夫人が、「家でゴロゴロしているより畑が一番」とやってきて畑の隅に深椅子を据え、一人ポツネンと作業を見守っていました。すると、みんなが入れ替わり立ち代り近寄って行って、激励したり言葉を交わしたりしていました。

畑を走り回って、弓を射合う兄弟
弓矢を作り「猪を射る」と気炎を上げる兄弟
畑を走り回って、弓を射合う兄弟
弓矢を作り「猪を射る」と気炎を上げる兄弟

一家五人でやってくる吉田君兄弟はというと、昭南お爺ちゃんに教わり竹で弓矢を作り「猪を射る」練習をし、畑中を駆け回って遊んでいました。4月から6年になった大士郎君と3年になった裕大君の仲のよさは一級品。兄の寛容さがモノをいっているようですが、2人の兄弟仲におじさん・おばさんたちは己れの幼時を懐かしく思い出させてもらっているのです。こうした人同士の繋がりを生むのも畑のもつ包容力のせいだろうとボクは思っています。

昼食です。うららかな陽気を愛でるべく、手作りのテーブルがハウスの前の広場に据えられ、みんながぐるり陣取ります。吉田千恵さん手作りのケンチン汁が振舞われます。作り手の愛情、うららの陽光、カラマツの新芽から滴る緑の雫、みんなの笑い声・・・・・・それらが詰まったお汁。最高です。「来週バーベキュウやりますか」と麻賀農場長の声が飛んだのも必然でした。んんー、としばらく考えたボクでしたが、詰まった用事をやり繰りしようと瞬時に思い、「やりましょう」と応じました。即みんなの意見がまとまり、バーベキューのほか野草の天婦羅、吉田君兄弟希望の草モチ変じてのヨモギだんご。この3点セットのグルメ大会を28日に開くことにしました。うららの昼食、毎週でも取りたいのです。

昼食の準備中。ポールの棚に夏、藤が茂るのが楽しみ 春うらら、外でのなごやかな昼食
昼食の準備中。ポールの棚に夏、藤が茂るのが楽しみ
春うらら、外でのなごやかな昼食
   
囲炉裏に蓋をし、夏型の部屋に衣替えする
農業資材の収納棚作りに精を出す
囲炉裏に蓋をし、夏型の部屋に衣替えする
農業資材の収納棚作りに精を出す

昼食後、再び畑の作業をいろいろ。ハウスの内装もいろいろ残っていて、勝海棟梁と吉田信彦さん・南昭さん親子とボクの4人で、食器などの整理棚と、農業資材の収納棚を取り付ける作業をやりました。棟梁と信彦さんが数ヶ月がかりでやってきた最終盤の作業。テキパキと進み、途中で見に来た師匠・永瀬さんが立派な工作ぶりに驚いていました。続いて、外に出していた資材類をみんなで一斉に棚に乗せ、スコップや鎌などの農機具類を収納用のハンガーにかけ、ハウスの中は見違えるばかりにキレイに整理整頓されました。床も中央の囲炉裏に板で蓋をし夏型の10畳間に生まれ変わりました。これでお泊り会も準備完了。最後に、農機具の壁をバックに記念撮影しました。

整理整頓されたハウスで記念撮影
同左
整理整頓されたハウスで記念撮影
同左

午後4時前。近くの仲良し農家・広瀬さん宅へ伺い、飛込みだったのに、奥さんの承諾を得て、タケノコ狩りをさせていただきました。吉田君兄弟が初めてというので、喜び二倍でした。専用の鍬を借りて、そして携帯したスコップで、出始めたタケノコをいっぱい掘らせていただきました。勘定奉行が家族分に分けると、5本あてぐらいになったでしょうか。吉田君兄弟がおじいちゃんと記念写真に納まりとても嬉しそうでした。吉田さんに教えてもらった、タケノコのステーキ(生のまま薄くスライスしてバターで炒める)を帰宅後、早速作って食べました。タケノコは間髪入れずに料理するのが一番のポイントですから。ほのかなエグミに野趣味があって、乙な味でした、ほんと。豊饒の仕上げというところでしょうか。

山の恵みに感謝して。いざタケノコ堀り

初体験にご満悦の吉田兄弟とお爺ちゃん

山の恵みに感謝して。いざタケノコ堀り
初体験にご満悦の吉田兄弟とお爺ちゃん

(4月23日 宮崎記す)

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