11月17日 |
里芋掘りと空豆の移植 |
11月
8日 |
平日出動でソバの脱穀作業 |
■11月 8日 平日出動でソバの脱穀作業 | ||||||||||||||||||||||||
木曜日、朝10時。前週土曜日の3日に刈り取ったソバを脱穀する必要がある、というので急遽、平日出動のできるメンバー5人が出動しました。寿司店を閉じ悠々自適生活をする、毎週土曜日出動の吉田さん、定年後の嘱託勤務の藤井さん夫妻、それにフリーの小生夫婦という面子。夕方5時ごろまでかかり、10アールほどに作付けした「ひたち秋ソバ」の脱穀とごみ取り作業を終了。師匠で地主の永瀬さんに最後の乾燥作業をお任せし、あとは粉屋さんで製粉するばかり、となりました。この原稿、10日土曜日に書いていますが、ダラダラと雨が降っています。たぶん八郷も。だから、頑張って木曜日にやって大正解でした。刈り取ったらあまり時間をおかずに脱穀しないと、ソバの実がパラパラ落ちてしまうからです。 脱穀は、1メートルほどのソバの茎先に房状になって付いた実を落とす作業。原始的には、茎を束ねてその上から棒で叩いたり、束をもち先っぽの実をダンボールの淵に叩きつけたりして落とします。この日は、師匠の創意工夫で、トラクターをビニールシートの上に乗り上げて止め、土を耕すロータリーを回転させ、ロータリーにソバの茎をかませるようにして実を叩き落すという、機械脱穀方式でやりました。専用の脱穀機械もありますが、師匠流で十分。素晴らしい知恵だと思います。いつも思うのですが、農業というか農作業は、総合技術・知的技術が物を言う世界だと実感します。もっと言えば、農業は「知の産業」に他ならないということです。第一次産業には違いないけれど、知的産業。21世紀の農業はいよいよその要素を強めるものと思います。 作業は簡単です。ソバの実の付いた茎をシートの上に運びます。これをフォークでロータリーにそっと押し込むようにして噛ませます。ロータリーは回転していて危険です。ロータリーの近くへ茎をもって行くと機械的に茎が巻き込まれるので、それ以上は茎を押し込まないように注意してやれば大丈夫。ロータリーの回転で茎はすぐ吐き出されますが、茎を2度3度と噛ませると、実はすっかり叩き落されます。脱穀された実には茎の切れ端や葉っぱも混ざっています。次に、これをふるいにかけて、ゴミを取り除きます。次に、まだまだゴミの混ざった実を唐箕(とうみ)にかけます。唐箕は古い農業機械で、回転羽根(板)を手で回すと、羽根で起きる風によって、流し口から少しずつ落ちてくるゴミ混じりの実のうち、重さの軽いゴミを吹き飛ばし、重たい実を選別口に取り出すという仕掛けになっています。最初から最後まで、師匠が中心になって作業が進みました。以上、一連の作業を写真でお目にかけましょう。
途中、12時から1時半まで昼食。小屋のわきに移動テーブルを出し、味噌汁を作りサツマイモを茹でて食事を楽しみました。小春日和の柔らかな陽の光を浴び、気持ちがほっくりとなりました。午後、作業の要領も分かりピッチが上がりましたが、作業の中心は終始、今年77歳の師匠。きつい作業を鋭意われわれが引き受けるようにしてやっても、まどろっこしいのか、すぐ師匠中心に戻ってしまうのでした。トホホ・・・・・・。申し訳なく。面目なく。でもワザの差は、どうしようもありません。腰を使い、腕を振り回しての、なかなかの重労働で、最後はさすがの師匠も「ああ、疲れた」とヘトヘトでした。
3時。オヤツに師匠からトマト・ジュースに、柿と梨が差し入れられました。ソバ藁の上に気持ちよさそうに座って、心地よい草いきれの中でいただきましたが、実態は藁の上に崩れ落ち、座り込んだのでした。トホホ・・・・・・。写真、ご覧下さい。また、ソバ脱穀作業の駄句(ブロ句)、ブログを覗いてみて下さい。
(11月10日 宮崎記す) |
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