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作業日誌

7月26日
成り物の収穫が山のよう
7月12〜13日
汗みずくで挑んだ夏の作業

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■ 7月26日 成り物の収穫が山のよう

真夏日続きの今年の夏。そんな中の、天の助けとも言えるような曇天のしっとりした天気。なんか優しい気分になれます。里芋の葉に朝露の水玉。9時過ぎに8組12人が顔をそろえ、畑じゅうに散って、いつものように思い思いの作業に挑みました。まずは収穫。キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、ゴーヤなどの成り物が勢いよく繁り、実をいっぱいにつけています。サヤインゲンや枝豆など豆類も盛り。みんなが摘み取った、真っ赤に熟れたトマトや、緑色の肌を輝かせたキュウリが、小屋の中に並べられます。野菜の山は、壮観。「ウォーッ」と思わず感嘆の声・・・・・・。

しっとりとした曇天の朝、芋の葉に玉の露。

薄曇がラッキー。7・26の畑の写真(作業後)

しっとりとした曇天の朝、芋の葉に玉の露。
薄曇がラッキー。7・26の畑の写真(作業後)

感嘆のあまり写真撮るのを忘れるのはいつものボクの悪癖で、写真を見せられないのが残念ですが、この野菜の山こそ、無類の豊穣の姿。土日ファーマーの努力の結晶です。穫れ始めたカボチャはまだ数少なく。トウモロコシもまだ収穫終盤、これは帰り際に収穫しました。もう一つ、紫蘇の葉も何百枚と帰り際に収穫。みんなの家へ思いを馳せれば・・・・・・自作の野菜料理がこぼれそう落ちそうな超豪華な食卓。旬の野菜を腹いっぱい、満足を超えてイヤというほど食べる超贅沢な食事。だから週末農業はやめられない、と家族を巻き込む超一級の談笑。豊かな豊かな食の喜びが、渦潮となるに違いありません。

枝豆を収穫するメンバー。

汗みずく・泥まみれで草取りの作業。

枝豆を収穫するメンバー。
汗みずく・泥まみれで草取りの作業。

朝取りの手作り野菜を夕に手料理で家族で食べる喜び。こんな贅沢はありません。そして、畑では大自然の中、陽光を浴び、出来立ての風を受け、身体の筋肉のすべてを思いっきり動かし、汗みずくになり息が上がるまで頑張り、冷えた水をぎゅーっと飲み下し、生身の「生命」を感じる。ただひたすら身体を動かし、無心になり自己を開放する。この、農作業がくれる生きる喜び。こんな「真当」(まっとう)は他にありません。ボクはそう思っています。

幸せの昼食タイム。トマトを丸かじり。

ゆったりとした時間に。一服がおいしそう。

幸せの昼食タイム。トマトを丸かじり。
ゆったりとした時間に。一服がおいしそう。

日誌をこう書き進めたら、もうこれ以上、書かなくてもよいかと。あと付け足しを少し。昼食時、吉田昭南さんが畑で作ったナスの浅漬け、ゆでたトウモロコシ、枝豆、それとNPOメンバー坪川さんが家で作ったという紫蘇味噌などが差し入れられました。藤棚の下でみんなでワイワイと食べる食事の美味しさは格別・・・・・・。帰り際、永瀬さんの畑の大きくなり過ぎたキュウリ50本ばかりを捨てるのはもったいないと頂戴し、漬物樽に漬けることに。塩をたっぷりとまぶし井桁状に並べると、永瀬さんから一言。井桁状では重石の力がロスする、キュウリは同じ方向に並べるべしと。「へーっ、なるほど」と感心・納得の土日ファーマーたち。漬物は次週、水を捨て、もう一度塩をして漬け古漬けにします。師匠からこの日も一つ学んだのでした。

重石を洗う。重たいのをいくつも。

キュウリの古漬けつくりに挑む。
重石を洗う。重たいのをいくつも。

午後の畑作業は雑草取りがもっぱら。ぐんと気温が上がり、みんな汗みどろの奮戦でしたが、NPOの畑は、ジャガイモの後地が草ぼうぼう。ここをボクが耕運機を駆り出して耕運し、「どにち」の一部の空き地も一緒に耕運。8/16か23にこの一帯にソバの種まきをすることにしました。次週8/2は、仙台の矢作さん一家なども参加して「お泊り会」を開きます。

ジャガイモの後地。1ヶ月で草ぼうぼう。

耕運機を押す筆者。

ジャガイモの後地。1ヶ月で草ぼうぼう。
耕運機を押す筆者。

(7月28日 宮崎記す。)

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■ 7月12〜13日 汗みずくで挑んだ夏の作業

7月12日。晴天。夏日。天気予報でちょっと怪しかったものの、土日ファーマーの願いが通じ、梅雨開けしたような天気。8家族11人が出動、「真夏の畑作業」に挑みました。8家族中の1人はNPOの女性メンバー。1泊して13日にNPOファームの作業をというプランです。11人中3人が女性。炎天下の作業はやはり男女一緒というわけにはいかず、女性は夏の太陽と戯れる程度の労働?と食事の仕度を中心にやってもらうことを前提にしました。朝8時〜9時に畑に到着すると、いつものようにみんな思い思いの作業を始めました。

梨の実を落とすボランティア作業

同左

梨の実を落とすボランティア作業
同左

畑はすっかり夏模様。多くの野菜たちが逞しく成長し実を成らせています。トマト、キュウリ、ナス、サヤインゲン、ピーマン、トウモロコシ等々。まずはそれらの収穫からスタートです。ただし、トウモロコシは収穫後の味の減退が激しいので帰る間際へ後回しして。さても、手術後、回復途上の永瀬師匠も本業・梨の作業の陣頭指揮(お手伝いさんの)で早朝から畑に出ておられ、われらメンバーがそろったところでボランティアの作業依頼に来られました。畑の隅に植わる雄花の授粉力が強いとされる品種「松島」に成るピンポン玉大の青い実を、叩き落とすという、余分な力を木に使わせない来年へ備える梨の作業でした。勝海さん、川村さん、吉田さんら若手と、梨の作業では腕に覚えのあるNPOメンバー坪川さんらが三脚に上り、棒で実を叩き落します。2本の”雄花用の木”に成る、それこそ何千もの実がバタバタと落ちます。果樹栽培の精妙で厳粛な一作業が2時間3時間と続くのでした。

昼食はいつもの藤棚の下の仮設テーブルで。手作りした取立てのキュウリとナスの塩もみ、ゆでたてのヤングコーンなどが並びます。誰彼が家でつくってきたという梅ジュース・やまももジュースが振舞われます。樹陰を風が吹き抜け、外の畑の照り返しとはうってかわって天国気分。新しく畑仲間になる坪川さんを交えて、8月に土日庵でお泊り会をやろう、などと話が弾みます。ここで昼寝でもできたら最高・・・・ですが、そうはいきません。サツマイモ畑が草取り必須、とあって午後の作業開始。600本も植え土が見えないくらい葉を繁らせているサツマ畑に5、6人で挑み、キレイに雑草をやっつけました。

藤棚の下で昼食中

同左

藤棚の下で昼食中
同左

続いて前作ニンニクの後の畑の草取り、ジャガイモの後の畑の耕運、などをまたまた思い思いにやりました。ボクはいつものように草取りがメイン。絶え間なく噴出す汗を拭き拭き、畑に這いつくばるようにして雑草に挑みました。普段手が回らない隅ほど雑草が伸びていて、50cmものメヒシバ、エノコログサが跳梁跋扈しています。スベリヒユ、カタバミもしっかり地べたを這っています。背高のアカザも。ヤブカラシも手に負えないほど。覚えきれない雑草が他にも多種。帰ったら今度こそ宗民さんの「雑草ノオト」を見て・・・なんて思いつつ、除草鎌を根に引っ掛け根から抜き取ります。汗がポタポタ、ポタポタと、根を抜いた後の地面に落ちます。畑の隅に植えたネギが雑草の中から姿を現します。ヤッタア! 一丁上がり!隣りで一緒に草取りをしていた吉田さん、坪川さんと顔を見合わせます。小さな満足感! 成就感!

サツマイモ畑の草取り

NPO畑で管理機を運転中

サツマイモ畑の草取り
NPO畑で管理機を運転中

4時ごろから最後の収穫です。トウモロコシなどが食卓のテーブルに並べられ、女性軍が10種ほどの収穫物を家族数に分けます。抱えきれないくらいの分配物をそれぞれ車に積み込み、ほどなく閉店。安全運転の声を掛け合いながら解散しました。その前、3時ごろ、畝間を耕す「管理機」という小さい耕運機を永瀬師匠の知合いの業者さんが、午前中の売買話を受けて、畑へ搬入してきました。除草のためにNPOで購入(2万円)することにしたのです。解散後、この管理機でサトイモの畝間の除草を試み、もう一つ、播種して畑に這っていた10本ほどのゴーヤの苗のために竹で支柱を立ててやり、これにてジエンドとしました。NPOの3家族は、5kmほど離れた丘の上のJA八郷の研修宿泊所へ急ぎ、筑波山への美しい日の入りを眺めました。前日Nojimaで買ったムービーで撮った、この「日の入り」の光景、スチールにしてここにアップできるかしらん?

筑波山へ沈む夕日

同左

筑波山へ沈む夕日
同左

(7月19日 宮崎記す。)

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