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作業日誌

8月23日

ソバの種まきとアサザ基金の水田見学&オニバスの花
8月 2〜3日
8月2日と3日、1泊2日の「お泊り会」の作業

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■ ソバの種まきとアサザ基金の水田見学&オニバスの花

8月23日(土)。朝からどんよりとした天気。夏の終わりの処暑、暑さがしのげるという処暑、にぴったりの天気。霞ヶ浦の浄化などの環境運動に取り組むNPO「アサザ基金」のオニバス保存や、NECと連携しての親子米作り体験活動の現場を見学した後、八郷ファームへ。11時過ぎ、一気に秋めいてきた畑で5家族7人のメンバーがトマトなどの収穫や草取りの真っ最中でした。永瀬さんは、と探せば、なんとトラクターでわれらの畑の耕運をして下さっていました。4月末の大手術から4ヶ月とは思えぬ元気なお姿に安堵し、我らのご支援を心から申し訳なくも有難くも思い、綺麗になる畑をながめました。ソバの種まきの予定地があっという間に綺麗に耕運されました。大感謝です。

NEC社員親子がつくる水田 現場に立つ説明版
NEC社員親子がつくる水田
現場に立つ説明版
   
トラクターで耕運の支援をして下さる師匠 同左
トラクターで耕運の支援をして下さる師匠
同左

空模様が怪しく、みんなで相談し食事前に種まきをやろうと。師匠永瀬さんに念のため蒔き方を確認し、星のようにパラパラと種をまく「星蒔き」方式で、蒔く間隔(株間)を20cm、畝間を40cmぐらいでやることとしました。耕運機の車輪のわだちが間隔的に丁度よい蒔き溝。溝と溝の間に歩いて足跡を付け、その穴も蒔き溝として、種を蒔く人と蒔いた後に種に土を被せていく人に別れ、作業を進めました。10アールほどの広さの区画に4升の種を蒔き、約1時間で作業終了。黒々とした土の畑をながめつつ、秋の収穫の楽しみをしゃべりあっていると、霧雨が降り始めました。判断は正解でした。ソバの種は数日で芽を出し、来週にはもう緑の芽をいっぱいに出していることでしょう。

全員でソバの種蒔きをする

同左

全員でソバの種蒔きをする
同左

昼食には師匠から梨がケースいっぱい差し入れられ、甘い梨に舌鼓を打ちました。夏休みの思い出話を披露し合ったりし、早々に午後の作業に。ダイコンの床をつくったり、午前中に直播きしたハクサイの種に寒冷紗をかけたり。一通りの作業が終わり、小雨もやまないため3時ごろ解散。ただ、土日ファームに隣接のNPOの畑で、ボクを含む2家族のNPOメンバーは小雨の中、ゴーヤの収穫をしたり、ヤーコンなどの草取りをし、夕暮れの迫った6時ごろ閉店としました。草取り後の畑は、ソバ区画を中心に綺麗で、紫蘇やサトイモ、ヤーコンなどが葉をいっぱいに繁らせ、夏畑の顔を見せていました。といっても処暑のこの日。小雨や風にはもうたっぷりと秋の気配が漂っていました。

草取り後の土日ファーム(左はゴーヤの棚)

同左(落花生が葉を繁らせて成長中)

草取り後の土日ファーム(左はゴーヤの棚)
同左(落花生が葉を繁らせて成長中)

アサザ基金の、霞ヶ浦の植物や環境保護活動のうち、この日、オニバスの保護活動などを地元で支える石岡市高浜地区の土木建設業・川口明さんをご自宅に訪ねました。今年の春、オニバスの保護地をブラリ訪ねたときお会いしていた方で、アサザ基金の事務局長スワさんの紹介で再会となったのでした。直接の目的は、この場所から5km先のわれらの土日田圃で9月6日に予定している稲刈りで足踏み式脱穀機を、川口さんからお借りするお願いでした。即ご快諾のうえ望むならハーベスター(米収穫機械)も貸しても良い、ということでお借りするお話し合いを済ませ、オニバスの花を見学させて頂きました。

オニバスの花

オニバス池

オニバスの花
オニバス池
   
田圃の全景 不耕起の田圃(去年の稲株が見える)
田圃の全景
不耕起の田圃(去年の稲株が見える)

1m〜1.5mにもなる大きな葉っぱには不釣り合いなサボテン様の小さな紫色の花。初めて見る、なにか恐竜時代を思わせるような不思議なオニバスに感激し、しばし見入りました。続いて、1kmほど離れた谷地の田圃へ行き、NEC社員家族による米作りを見学。川口さんの指導で1部の田圃は「不耕起」だそうで、去年の稲株が残っているのを確認しました。水は山からの湧き水だそうで、田圃の奥でホタルも出るし(7月末〜8月初め)丸太小屋も建っていて、その前庭で収穫祭もやるとのこと。土日との交流が実現できたら、と思ったものでした。田圃の風景を何点か写真でご覧下さい。自作の米は全部、酒に回しているという話に、「土日農研」でも以前酒作りをしたね、と同行のオノダさんやシマザキさんと懐かしんだものでした。オニバスはまだしばらくは花の観賞ができるとのこと。どにちのみなさん、ぜひ・・・。

(8月24日 宮崎記す。)

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■ 8月2日と3日、1泊2日の「お泊り会」の作業

2日。この何年間かの会の行事である夏の「お泊り会」の初日。どにちのメンバーの常連組9家族のほか仙台の矢作さん一家プラス、オブザーバーとしてその友人のお母さんと8ヶ月の赤ちゃんまで大勢が朝から畑に集合。1年ぶりの再会を喜び合ったり初顔合わせの挨拶を交わしたり。これがなかなかいい一瞬なのです。朝早出のメンバーがトマト、ナス、ピーマンなどをいっぱい収穫して小屋に運び込んでいます。遅れじとボクも1年生になった武資くん、間もなく4歳になる玲子ちゃんを連れて、トマト・ミニトマトの収穫に向いました。二人とも、それが大好きなのです。1年前と同じように嬉々として収穫します。すぐに友達に戻りました。

朝取りのトマトやナスが小屋にいっぱい

ハウスの中のトマトは、いまが盛り

朝取りのトマトやナスが小屋にいっぱい
ハウスの中のトマトは、いまが盛り

畑友達の吉田のお兄ちゃんたち(中1と小4)が、この日は来ていず(青森のお父さんの実家に行っていて)、武資くん、初めは残念がっていましたが、収穫に夢中になり直ぐに気分転換。ほかに子供は、今春から会に参加したした関口さんの子供・高1と小6の兄弟が来ていて、お父さんと里芋畑の除草などを自由にやっていました。お互いを引き合わせれば良かったかな。また関口くん兄弟に、畑の仕事の楽しみ方などをレクチャーすればよかったかな。といま書きながら思っていますが、康剛くん、将隆くん、ごめんなさい、この次の機会にね。話は飛びます。リーダーのボクはこのところ師匠永瀬さんの術後の体調の回復具合がもっとも気になることがらで、朝から時間があるとちょくちょく永瀬さんを訪ねて話し込んでいるもので。この日もそうだったのです、目配りが至らない点、みなさんお許しを。

作業の打ち合わせをしたり

こちらはトウモロコシの伐採をしたり

作業の打ち合わせをしたり
こちらはトウモロコシの伐採をしたり

11時半。この日の交流会の最初のイベント・お昼のバーベキューの係りを引き受け、肉などの食材の仕入れに行っていた勝海さんが荷物をいっぱい下げて合流しました。もうBBQセットには他のメンバーによって火が点けられ炭が起こされていて、早速BBQの開始です。牛肉、豚肉、イカ、畑で取れたナス、ピーマンなどが焼かれます。勝海さんがシェフ役。武資くんがつきっきりで補助役です。みんなが食べ始めるころ、地元に住み着いたどにちの仲間・宮本さんがピーナツの煮付けをもって参加。続いて個人区で頑張る岡本さんも。参加者総勢13家族22人という大パーティになりました。

里芋がぐんぐん成長して

ゴーヤもいっぱい花を咲かせて

里芋がぐんぐん成長して
ゴーヤもいっぱい花を咲かせて

吉田昭南さんが釣ってきたというイシダイも焼かれます。幻の魚、っていうんだよ、というコメントが飛び、ほぐされたイシダイの白身にみんなの箸が伸びます。キュウリ、ナス、ミョウガ、シソの塩もみ(若月さんの手作り)が、焼きたての肉とぴったりと合い、売れること売れること。申し訳なくも”食べるだけ”に徹したボクの、幸せ度は完全に100%でした。舌と腹を満足させたメンバーの何人もが藤棚の樹陰や小屋の中で昼寝を楽しみ、この人たちの幸せ度は200%。午後のひと仕事のあと3時ごろ。「かき氷できたよー」の声。勝海シェフがかき氷の製造機まで持ち込んでのサービスで、草取りで汗びっしょりだったボクの幸せ度は、このとき「もう最高」まで達したのでした。

昼前からバーベキューの準備をしたり

キュウリ・シソの塩もみをつくったり

昼前からバーベキューの準備をしたり
キュウリ・シソの塩もみをつくったり
   
バーベキューに舌鼓する タケシくんがシェフを手伝う
バーベキューに舌鼓する
タケシくんがシェフを手伝う

夜。すっかり日が暮れた後、お泊り組11人で夜のパーティです。小屋の前のテーブルに昼間、武資くんとボクとで作った行灯を置き、蝋燭を灯しました。さらに懐中電灯を2つぶら下げました。真っ暗闇の中で、テーブルが薄明かりで照らされます。道路から離れている畑は無音です。蝉の声も、まだ虫の声もなく。文字通りの無音の世界。そこに「カンパーイ」の声が響きます。冷えに冷えたビールの美味しいこと。闇夜に薄明かり、がビールの味を際立たせます。

腹具合が落ち着いたところで、畑の真ん中に造った丸太の井桁(建築士・勝海さん構築)に点火し、キャンプファイヤー。続いて、武資くんと玲子ちゃんのために(相当部分は大人のために?)しばし花火遊びです。子供たちが寝た9時ごろから今度は男だけの宴会となり、3〜4人が夜を徹して飲もう、なんていいながら気勢を上げていました?? 睡眠不足のボクはアウトドアチェアーに身体を投げ出し、ひんやりと気持ちいい夜気の中で会話からドロップアウトし、すぐに寝入ったのでした。

キャンプファイヤー。空を焦がし心を熱くして

童心にかえって花火遊び

キャンプファイヤー。空を焦がし心を熱くして
童心にかえって花火遊び
   
天国気分でかき氷を食べる(食卓上に、武資君手作りの行灯) タケシくんとのツーショット
天国気分でかき氷を食べる
(食卓上に、武資君手作りの行灯)
タケシくんとのツーショット

翌日。NPOの畑に除草目的で耕運機をかけましたが、この日の猛暑はすさまじく30分も作業をすると脱水症状を起こしそう。お昼どき、再度かき氷を食べ、finish。そう、白昼夢の終わり!! 楽しかった、実に楽しかった。ありがとう、みんな。テントを畳み、そっと思い出を仕舞い込みました。仙台に帰る矢作家の4人と「さよなら」・・・・・・です。空気は乾ききっていましたが、ちょっぴり湿っぽい昼下がりでした。来年、また会おうね!!

(8月 5日 宮崎記す。)

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