12月6日(土)。冬晴れ。8家族10人が出動。ソラマメの防霜のため10センチばかりに伸びた苗の上に笹の葉をかざしてやりました。ほかに大根、カブ、ホウレンソウ、白菜などの収穫作業をさっさと。ノブさんが収穫後の区画に耕運機をかけます。そして10時半にはこの日の作業を終了・・・早いなあ。そう、この日のメーンエベントに取り掛かろうというわけです。
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ソラマメの苗の上に、笹の葉をかざす
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おふくろ大根。大きいだけでなく、旨い。
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ソバ打ちです。永瀬さんのプレハブ小屋を借りて、ソバの打ち手・カワムラさんがリーダーになり早速開始。「7・3で行きます」とリーダー。つまり、ソバ粉が7割、強力粉が3割、という意味です。2つの材料をよくかき混ぜ、少しずつ水を加えて(粉1kgに対して水450〜500cc)、しっとりした状態にします。次にこれをこねます。掌を使い体重をかけ、丸いボール状になるまで辛抱強くこねます。続いて延べ棒でボールをつぶし薄く、広く延ばします。最後はそれを折り畳み、細く切ります。以上が大雑把な工程。カワムラさんが中心になりみんなが各パーツを手伝い、作っていきました。
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ソバ粉と強力粉を混ぜる。
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ボール状にするため、こねる。
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切ったら、それをしばし寝かせれば、ソバの出来上がり。小屋の前に仮設のテーブルを出し、ヨシダさんとワカツキさんが、みんなで自作した白菜漬けを切りパーティの準備をしています。脇の畑に据えた竈に鍋がかけられ、チンカラお湯が沸いています。「茹でるよお」。一声かけて、ヨシダさんがソバを茹で始めます。腕に覚えのヨシダさんが、コシの効いた硬さになるころを見計らい、ザルに上げ水道水で洗います。作りたての、テリのある、ザルソバの出来上がり。食卓へ運ばれます。
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白菜漬けを切って、スタンバイ。
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野戦料理よろしく畑に竈を出して
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「いただきまーす」。作り手の人たちに感謝の言葉をかけ、テーブルのみんなが一斉にお椀にソバを取ります。温かいダシ汁にネギを入れ、ソバをすすります。少し遅れてボクも輪に加わります。ソバをそっと口に。ワオワオッ、ウンマーイ。上品な風味、なめらかな舌触り、ほどよいコシの硬さ。ネギとのいいマッチング。極上の旨さです!! 噛み締めるように、ソバをすすります。「旨い旨い」。異口同音にみんなから感嘆の声が上がります。一足遅れてヨシダさんとカワムラさんがテーブルにつき、最後の感激を口にします。「その辺の店じゃ絶対に食えないソバだな、このソバ」。元江戸前鮨店主のヨシダさんが、断言しました。毎年恒例のどにち農研のソバ打ち。思えばこれまでで最高の旨さだったかな。なぜだろう?って考え、ソバが上出来だったこと、打ち立てであること、ソバ打ちが的確だったこと、などが原因だなと。ウン、ウン。
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打ち立てのソバに感激して
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筑波颪など、ものかはと舌鼓
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ソバ、まだどにちの分が確保されていて、来年初にもこの日不参加だったメンバーも味わえるはずです。ソバ打ち後、ボクはNPOのサツマイモ保存のため、ビニールハウスの下の地面を掘り、ワラを敷き、そこへイモを埋める作業を日暮れすぎまでやり完了。半月が白く光り見守ってくれていました。サツマのための稲藁をいただいた地元在住のどにちメンバー・ミヤモトさんに感謝。また過去最高のソバを食べさせてくれた農友に感謝。そしてこの日、ひがなNPOの賛助会員への産直野菜の発送作業に終始したボクでしたが、NPO会員のみなさんに買ってもらう野菜を送る歓びも感じた冬の1日でした。
(12月 7日 宮崎記す。)
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