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21日(土)。小春日。風がちょっと冷たいものの、11月下旬にしては穏やかな作業日和。8家族12人が出動して、サトイモの掘り起こし〜穴への埋め込み、サツマイモの最後の収穫などをしました。どにちファーマーの笑い声が冬空に暖かく響いていきます。のどかな冬の畑です。畑の隅では、サトイモを来年の種芋にするため、親芋と小芋が付いたままの株を土中に埋める穴を若手メンバーが掘っています。そんな作業たけなわの午前11時。寝すぎたボクがやっと到着、合流したのでした。グシュッ。水場を見れば、ヨシダさんが漬物用の大根を洗っていて、こちらはもう作業の終盤で、小屋のひさしに洗い終わった大根百本ばかりが吊るされているではないですか。2本ずつキレイに結わかれて。たぶんみんなの手で。「ほんとすみまシェーン」。この大根、3〜4週間も干したあと糠漬けにされ、メンバーの正月の食卓に上るのです。
ウォーミングアップした程度で(ボクは)すぐ昼食。すると、ヨシダさんが作った熱々のタイの潮汁が出てきました。ワオ。タイはヨシダさん自ら東京湾の海釣りで釣り上げたもの。釣りの光景を想像しながら美味しくご馳走になりました。もう最高! ヨシダさんからの潮汁の差し入れは、ときどきしょっちゅうですが、こんな贅沢はありません。新人のカンダさんからは歌舞伎揚げの差し入れ。サンタ(クロース)のカンダさんみたい。みなさん、ありあとさんです。
帰り道。土日メンバーで定年後、八郷の別荘に住み着いたミヤモトさん宅へ寄ると、若い女性が二人。去年から月1回ほどミヤモト農場に泊まりで週末農業に来ていて、今年、スイカ60個を育てたと興奮気味に話すのでした。こういう話、聞くだけで嬉しいボクですが、ミヤモトさんがボクを「物書きで週末農業者で、NPOも立ち上げて」と紹介してくれました。二人とは何かしら連携できそうな雰囲気! この日は、さらに常磐道・千代田石岡IC近くの農家アサクラさんとも”畑ブラ”で知り合いました。自宅近くの小川・中根川の水質監視を続けているというアサクラさんから「人間は自然と共生しないと。農村・都市も共生しないと。人は自分だけ良いといういうのが一番イケナイ」と、自説をぽろぽろと聞かされたのでした。川の水質や魚の復活などのやり取りをしたわずかな時間の出来事。お大尽の農家だな、といつも思いながら車で走り抜けている存在だった農家の70歳という8代目が、人物まで間違いなく大きな人だと直感でき、「この人と知り合えてほんとに良かった」となんとも豊かな気持ちになり、高速道に乗ったのでした。
(11月24日 宮崎記す)
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