3月13日<生ききりし 作家の遺稿 春浅し>
・去る2月1日に他界した作家石原慎太郎の原稿用紙約6枚ほどの遺稿。文春4月号。
・半年前に、重粒子線治療で焼き切ったはずの膵臓癌が再発したのだという。
・腹痛の診察で再発が分かったのが21年10月19日。そこで「余命3か月」の宣告。
・「死」が文学の主題だったという作家は遺稿に書く。印象に残る文を拾おう。
・「死がより身近なものとなりおおせた」「誰はばかりもなく完璧に死んでみせる」
・「私自身の死を私自身の手で慈しみながら死にたい」・・・。真率な言葉が胸に迫る。
・諦念でも悟りでもない、死を前にした一人の人間の”心の叫び”はやはり悲痛だ。
・不世出の作家石原慎太郎は一人の人間として自分の生を”生き切った”のだと思う。
・四男の画家延啓さんが最期を看取った手記も合わせて読む。「命」の荘厳さよ。
・不世出だが、時代の”風雲児”が実感。延啓さんは「アーティストだった」と言う。
・慎太郎さんの妻・典子さんんが後を追うように3月8日に他界。不思議な運命。