箙(えびら)

9月13日/

◆<勇猛に 風雅の一枝 箙かな>

・西国の僧が都への途上、摂津の生田川辺りで梅花を眺めいて一人の男と出会う。

・旅僧が男に尋ねると梅の名は「箙の梅」で、それは源平合戦に由来すると答えた。

・生田川合戦で、源氏方梶原源太景季が梅花の枝を箙に挿し戦ったのが由来だと。

・男は景李の亡霊だと正体を明かし、花の木陰に宿をとるようにと言って消えた。

・木陰に夜半、箙に梅を挿した若武者=景季の霊が現れ修羅の奮いの様を見せる。

・一の谷でも箙梅姿で先駆けし秘術を尽くして戦ったと語り、供養を頼み消えた。


・八島、田村と並ぶ修羅物の能。景季は源頼朝に重用された梶原平三景時の嫡男。

・”若武者と梅の花”は、武骨なだけでない風雅な心や教養も重んじた武士の一面。

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