10月23日
◆<西行櫻 精霊もそっと 花見する >
・都の西山の西行庵は毎年、桜の花見客で賑わったが、隠遁を好む西行は嫌った。
・従者に花見を禁止させるが客が訪れる。”仏心”で庭に入れて西行が一首を詠む。
・花見んと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける--桜は罪だと。
・夜、西行が桜の木蔭でまどろみ夢見ると老人が現れ、西行の歌に異議を唱える。
・老人は自分は桜の精だと明かし「花は物を言わないが、桜に罪はない」と諭す。
・草木国土悉皆成仏というわけだ。そして春宵一刻値千金とばかり舞を舞った。
・時は過ぎ花影の中、春の夜が明け初めて散る花と共に桜の精は消えて行った。