10月11日/
◆変幻に 剛直撃たるる 橋弁慶>
・比叡山の僧・武蔵坊弁慶は五条の天神の橋に化け物の様な人斬りがいると聞く。
・弁慶、長刀を手に退治へ。女装の牛若と斬り合うが翻弄され降参し主従を契る。
・元々の伝説は、弁慶が刀を目当てに人を襲い笛を吹く牛若に出会うというもの。
・弁慶シテ、牛若子方、ワキ無し、の珍しい構成。斬り合いの場面が聴きどころ。
10月11日/
◆変幻に 剛直撃たるる 橋弁慶>
・比叡山の僧・武蔵坊弁慶は五条の天神の橋に化け物の様な人斬りがいると聞く。
・弁慶、長刀を手に退治へ。女装の牛若と斬り合うが翻弄され降参し主従を契る。
・元々の伝説は、弁慶が刀を目当てに人を襲い笛を吹く牛若に出会うというもの。
・弁慶シテ、牛若子方、ワキ無し、の珍しい構成。斬り合いの場面が聴きどころ。
10月10日/
◆<菊慈童 葉に生る露や 永遠の霊水(みず)>
・魏の文帝の世に酈縣山(れっけんざん)から霊水が湧出、探訪の勅使が派遣された。
・山中の庵に少年が1人。周の穆王に仕えた「慈童 」だと。七百年前の話ではないか。
・慈童は皇帝直筆の偈(経典の言葉)が入った枕を示す。勅使ら信じ皆で偈を唱える。
・慈童が二句の偈を菊の葉に写すとその露が不老不死の霊水に。故に七百歳だと。
・慈童が楽を舞い霊水(酒)を酌み交わす。帝の世の繁栄を祈り山中に帰って行った。
10月9日/
◆<景清や 落魄盲ひて 娘抱く>
・屋島合戦に敗れた平家の武将・悪七兵衛景清は落魄、日向で盲目となっていた。
・そこへ一人娘・人丸が景清を訪ね来て、里人から庵の中の主が景清と教えられる。
・景清、終に事実を認め屋島の戦いを語り、自分亡き後の弔いを娘に頼み別れる。
10月8日/
◆<野宮の 黒木の門や 秋の月>
・旅僧が京の嵯峨野へ。伊勢斎宮の際の”潔斎処”であった野の宮の旧跡を訪ねる。
・晩秋9月7日。榊を持つ気品ある里女が出現。女は光源氏が愛した六条の御息所。
・光は9月7日に来てくれたのに絶えた恨み、葵上(光の正妻)との喧嘩を語り舞う。
10月7日/
◆<竜田川 紅葉の錦 名歌産む>
・全国の寺社を廻る旅僧。紅葉で有名な古歌にも数多く詠まれる奈良の立田川へ。
・明神に参らんと川を渡る直前、巫女が制止する。神木紅葉の葉は川の錦yゆえ。
・川が氷る冬に渡れば川の錦が絶える」し秋も然りと。実は巫女は明神の龍田姫。
・明神を讃える通夜が行われ神楽が流れる。姫の優雅な舞。山河草木国土治まる。
10月6日/
◆<富士太鼓 叩き亡き夫(つま) 呼び寄せる>
・花園帝の管弦催。太鼓の宮人浅間と摂州住吉の太鼓人富士の確執。富士弑さる。
・夫を案じ都へ上り妻子悲嘆。形見の衣を着け共に太鼓を打つ。恨みの魂は天に。
10月5日/
◆<松風に 行平まつや 秋深し>
・須磨の磯辺。秋の夕暮れ。旅の僧が1本の松を見つけ、人に尋ねその来歴を知る。
・海士の姉妹、松風・村雨の墓標だった。汐汲から帰った姉妹に塩屋での宿を乞う。
・松風が思慕する在原行平を今も「まつ」と狂い舞う。熊野と松風は春と秋の名曲。
・行平の歌「立ち別れいなばの山の峯に生まふる まつとし聞かばいま帰り来む」
10月4日/
◆<經正の 琵琶の音かなし 悲史つつみ>
・京の仁和寺の僧都行慶による法要。源平合戦「一ノ谷」で斃れた平経政の供養。
・清盛の甥で「敦盛」の兄。貴族趣味に耽溺した平家一門でも才覚際立つ貴公子。
・琵琶の名手で詩歌管弦に興ずる日々だった? 舞台の舞も優雅。修羅ものだが。
10月3日/
◆<土蜘蛛の 千筋の糸が 降りかかり>
・源頼光に名刀・膝丸あり。病重き頼光を法師に化けた土蜘蛛が襲う。
・妖刀膝丸が土蜘蛛の千筋の糸をズタズタに切り払う。ああ怖ろしや。
・『わが夫子が来べき夕なりささがねの蜘蛛の行い是夕著しも』(古今和歌集)
上の詞句(ささがに、まで)が入っており、土蜘蛛の出現を示唆している。
夫子=せこ、夕=よい、是夕=こよい、著し=しるし、と読む。
10月2日/
◆<鐘に秘す 女人の悲話や 道成寺>
・紀の国の道成寺で鐘の再興供養。女人拒否のところ寺男を振切り白拍子が潜入。
・あげく女は鐘を落とし中に潜る。訳ありの行動にまつわる事件を住職が明かす。
・「荘司の娘が鐘に隠れた懸想の山伏を焼き殺した事件」をなぞる出来事が起きる。