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謡曲「蘆刈」(あしがり)

11月9日/

◆<蘆刈の 夫の思いに よしの葉を>

・摂津国の住人・日下左衛門は家が没落し落魄する。別れていた妻が夫を探す。

・妻は京の高貴の家で乳母奉公。三年経ち日下の里を訪れ里人に夫の消息を聞く。

・しかし行方は知れず。妻は従者と共に日下の里に留まって夫を探す決意をする。

・従者は浜の市で蘆を売る蘆刈の男の話を聞き出し、妻と市で待つと男が現れる。

・男は落魄を嘆きつつ蘆刈る営みの風雅を語る。葦と蘆の蘊蓄を披露したりして。

・蘆を一本、と所望した妻の元へ男は蘆を持って行くが、妻を見て小屋に隠れる。

・男は左衛門。恥ずかしくなったのだ。「生活も安定したので迎えに来た」と妻。

・夫婦は歌で心情を交し合い、左衛門は「今は包み隠すことはない」と小屋を出る。

・左衛門は烏帽子に直垂姿で和歌の徳を讃え舞を舞い、夫婦は春の都へ向かった。

・葦(よし)と蘆(あし)を「良し悪し」にかけて蘊蓄を語るなど風流溢れる一篇。