11月17日/
◆<鵜飼哀し 鵜も魚もみな 定め持ち>
・安房清澄 (鴨川市辺り)の僧が従僧を連れ甲斐へ旅し、石和 (笛吹市石和町)に着く。
・日も暮れ石和川のほとりの御堂で一夜を取ると、一人の鵜使いの老人が現れた。
・僧は老人に殺生を止め他業で身命を繋ぐよう言うが、老人は今更無理と答える。
・従僧は以前、岩落という所で鵜使いに殺生を止めるよう意見したのを思い出す。
・なのに鵜使いの家でもてなされたと話すと、老人はその彼は殺されたと明かす。
・岩落辺り上下三里は殺生禁断の場だが密漁が多く、彼は悪を暴こうと出かけ➡
・逆に悪者どもに取り囲まれ、一殺多生の理とばかりに川の波底に沈められたと。
・自分が鵜使いの亡者だと明かし、請われて鵜漁の様子を見せた後、闇に消えた。
・悲惨な話を前に僧らは川石を拾い、法華経の経文を一石に一字書き老人を弔う。
・閻魔が現れ、老人の殺生の罪は”一僧一宿”の功徳もあり、救いを得たと告げる。
・旅僧は、清澄で修行していた日蓮上人その人である、とも伝えられる。
・松尾芭蕉に次の句がある。「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉(うぶねかな)」
※ 悪者どもに取り囲まれ~(即ち死んだ理由)は解釈に確たる自信はありません。
諸賢のご教示をお願いします。 (宮﨑隆典)